東京ウィンドオーケストラ|MOVIE WALKER PRESS
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東京ウィンドオーケストラ

2017年1月21日公開,75分
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作家主義と俳優発掘がテーマの松竹ブロードキャスティングオリジナル映画製作プロジェクト第3弾のコメディ。屋久島の町役場職員・樋口は日本有数のオーケストラと間違えてアマチュア楽団を呼んでしまう。樋口はミスを取り繕うため、彼らを本物だと押し通す。東京藝術大学大学院映像研究科7期修了製作として監督した「神奈川芸術大学映像学科研究室」が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013長編部門審査員特別賞を受賞した坂下雄一郎の商業映画初監督作品。出演は、「喰女 クイメ」の中西美帆、「秘密 THE TOP SECRET」の小市慢太郎、「深夜裁判」の松木大輔。一般公開に先駆け、新宿シネマカリテの特集企画『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016』カリコレ発掘!NEW COMERとして上映(上映日:2016年8月7日)。2017年1月14日より鹿児島ガーデンズシネマにて先行公開。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

屋久島の町役場職員・樋口(中西美帆)は、毎日同じことの繰り返しの単調な日々を過ごしていた。しかし今日は、観光課の橘(小市慢太郎)が長年温めてきた企画が実現し、日本を代表するオーケストラ“東京ウィンドオーケストラ”を迎えることになっており、樋口がその担当だった。そのころ鹿児島港では東京からやってきた10人の楽団員たちが、なぜカルチャースクールのアマチュア楽団にすぎない自分たちが呼ばれたのか不思議に思いながら、屋久島行きの高速船を待っていた。屋久島の宮之浦港に到着した一行を迎えた樋口は、オーケストラのわりにはどうも人数が少ないと感じるものの、彼らを連れて淡々とスケジュールをこなしていく。一行は島をあげての歓迎ぶりに不審がるが、樋口の上司の田辺(松木大輔)に嫌味を言われると思わず「楽しみにしていてください、感動させますから」と啖呵を切ってしまう。田辺と不倫している樋口は、そんな彼の態度に苛立つ。一行はコンサートのポスターに違和感を持つ。さらに、島一番の大ホールに案内され、20年来の夢が叶ったと感激する橘に、間違いに気づく。樋口の手違いで、一文字違いのアマチュア楽団“東京ウインドオーケストラ”を呼んでしまったのだ。真実を言い出せない一行は、こっそり逃げ出そうと荷物をまとめる。同じころ、楽団員のリーダー・杉崎(星野恵亮)の名刺を見て違和感を覚えた樋口が恐る恐る検索すると、無名のアマチュア楽団を見つける。ようやく彼らが偽物だと気づいた樋口が慌てて控室に行くと、すでにもぬけの殻となっていた。バス停で一行を捕まえた樋口は事情を問いただすが、解決策は見つからない。さらに田辺の依頼で職員の前で演奏することに。しかし予想に反し、田辺は演奏に感動してしまう。真実を話そうと田辺を呼び出すが、勘違いされて取り合ってもらえず、樋口はこのまま本物ということで通すと決断する。樋口に説き伏せられた楽団員たちは本物のふりをして、このピンチを乗り越えられるのか?

作品データ

製作年
2016年
製作国
日本
配給
松竹ブロードキャスティング=アーク・フィルムズ
上映時間
75分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.5
  • 門倉カド

    4
    2017/2/13

    【賛否両論チェック】
    賛:ひょんな勘違いから素人オーケストラを招いてしまった役場の職員が、なんとかそのまま乗り切ろうと奮闘するドタバタ劇が、笑いを誘う。主人公達のどこか憎めないキャラクターも魅力的。
    否:展開はかなりゆったりとしているので、少し眠くなってしまうかも。
     
     オーケストラの名前を間違えてしまう辺りは、どことなく「オケ老人!」を連想させる設定ですね(笑)。際どい勘違いから、全然違う素人オーケストラを呼んでしまった主人公が、絶体絶命のこのピンチをどう乗り切ろうとするのか、そのドタバタっぷりに、思わずクスッと笑ってしまいます。樋口さんのツッコミのような冷静な発言の数々が、かなり的確です(笑)。
     同時に、〝有名オーケストラとして演奏する”という、一見すると絶対不可能な事件に巻き込まれた素人団員達の奮闘ぶりも、コミカルな中に熱いものも感じられて、ステキです。
      雰囲気や展開はかなり静かで淡々としているので、惹かれないと眠くなってしまうかも知れませんが、屋久島を舞台に巻き起こるドタバタ劇の一部始終を、是非ご覧になってみて下さい。

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