佐藤仁美
石川いずみ
地方創生を目指す静岡県三島市民有志によるみしまびとプロジェクト製作の家族ドラマ。挙式を翌日に控えた長女・いずみに、亡き父の夢を初めて明かす母・イト。父の死、貧しい暮らし、妹の妊娠など様々なことを乗り越えてきた家族の思い出と愛が浮かび上がる。監督は「らくだ銀座」や「ふるさとがえり」など地域に根付いた映画を手がけてきた林弘樹。父に代わり一家を背負おうとしてきた長女を「バウンス ko GALS」の佐藤仁美が、シングルマザーの次女を「喰女-クイメ-」の中西美帆が、夫の死後女手一つで子どもたちを育てた母を「かぞくのくに」の宮崎美子が演じる。2016年11月19日より静岡先行公開。
昭和55年、冬。銀行勤めの長女・いずみ(佐藤仁美)は、母・イト(宮崎美子)と暮らしていた。結婚式を明日に控えた夜、イトはこの家から娘を嫁がせたいという亡き夫・誠志郎(小市慢太郎)の願いを初めて口にする。さらに誠志郎から受け取った愛と今なおあふれる思いを語るイトの言葉に、いずみの目から涙がこぼれる。誠志郎は生前、料亭・楽寿亭の離れ屋敷に開かれた石川塾の二代目を担っていた。母・イト、いずみ、妹のかえでとともに一家四人で仲良く暮らしていたが、誠志郎が突如亡くなり、イトは内職をしながら女手一つで娘二人を育てあげた。一方いずみは父に代わって一家を支えようとし、家を出ることができなかった。結婚式当日。挙式は、再開発のため取り壊されることになった楽寿亭で行われた。花嫁のいずみとともに、振り袖姿の妹・かえで(中西美帆)が現れる。かえではシングルマザーとして働きながら子どもを育てていた。二人の娘の美しい姿を見つめるイトの心に、かつて家族四人で過ごした日々が鮮やかに蘇ってくる。
石川いずみ
石川かえで
石川誠志郎
石川本家・楽寿亭若旦那
木部徹
石川栄四郎
嶋田医師
石川本家・楽寿亭の大女将
石川イト
監督
脚本
撮影
音楽
美術
衣装
ヘアーメイク
照明
録音
装飾
助監督
プロデューサー
キャスティング
主題曲
[c]キネマ旬報社