Start Line
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2016年9月3日公開、112分、ドキュメンタリー
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聴覚障害を持つ映画監督の今村彩子が、日本列島を自転車で縦断する姿を追ったドキュメンタリー。健聴者とのコミュニケーションに壁を感じてきた今村彩子は、自らの甘えを絶とうと一念発起、沖縄から北海道まで自転車で57日間、3,824kmの旅に出る。今村自身と伴走者が撮影した350時間にも及ぶ映像を編集して作り上げた。

ストーリー

生まれつき耳が聞こえず、健聴者とのコミュニケーションに壁を感じてきた映画監督の今村彩子。“このままではいけない。次に進むためにも、コミュニケーションの映画を撮ろう”。そんな想いから、沖縄から北海道まで、自転車による日本縦断の旅を決意する。こうして2015年夏、自身を被写体とするロードムービー「スタートライン」がクランクイン。出発早々の荒天、道に迷ったり、“聞こえる人”との会話に四苦八苦したり……。クロスバイク歴わずか1年、交通ルールも危なっかしい。そんな彼女を叱咤激励しつつ追い続けるのは、伴走者にしてカメラ撮影を担当する“哲さん”こと堀田哲生。今村行きつけの自転車店スタッフである。2人の間には、安易な手助けや会話の通訳はしないというルールが決められていた。厳しさにヘコみ、バテて、こっそり泣いて……。それでもひたすら北に向けて走り続ける毎日。出会った人は全国で約300人。心温まる触れ合いがある一方で、気後れしてコミュニケーションの輪に入れないことの方が多い現実。ままならない自分に苛立ちが募る。心を閉じて黙りこむ彼女に、哲さんの鋭い言葉が飛ぶ。“何もできないって、あなたが思い込んでるだけでしょう!”、“コミュニケーションを、あなた自身が切っている!”。相手を想うがゆえの容赦のなさに、一触即発の危機が何度も訪れる。私はどうすべきなのか……。悩み苦しむ彼女に、北の大地で奇跡的な出会いが待っていた。自転車で日本縦断の旅をするオーストラリア人、ウィル。彼もまた、聴力にハンディキャップを抱えていた。だが、聞こえない上に日本語カタコトのウィルが楽しそうに人々とコミュニケーションする姿に彼女は驚く。なぜそんなことができるのか?満天の星の下、ウィルは言った。“ピープル インサイド オナジ”。最北端の地は、ゴールなのか?それとも……?彼女はどんな答えを見つけるのか?人生の旅そのものの57日間、3,824km。

キャスト

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作品データ

製作年
2016年
製作国
日本
配給
Studio AYA(配給協力:リガード)
初公開日
2016年9月3日
上映時間
112分
製作会社
(制作:Studio AYA)
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社