ニーナ・ステンメ
イゾルデ
メトロポリタン・オペラの最新公演を映画館で上映するシリーズ第1作目。死で結ばれる永遠の愛をテーマにしたワーグナーの大作オペラを、ベルリン・フィル芸術監督のサイモン・ラトル指揮、鬼才マリウシュ・トレリンスキによるスタイリッシュな新演出で上演。リンカーン・センター50周年の記念すべきシーズンのオープニングを飾る。
コーンウォールの王マルケ(ルネ・パーペ)に嫁ぐことになったアイルランドの王女イゾルデ(ニーナ・ステンメ)は、マルケ王の甥トリスタン(スチュアート・スケルトン)の迎えの船に乗り込む。二人は実は愛し合っているのだが、口にすることができない。イゾルデは冷淡なトリスタンに苛立ち、いっそ二人で毒を仰ごうと侍女ブランゲーネ(エカテリーナ・グバノヴァ)に毒薬を持って来させる。だがブランゲーネが杯に盛ったのは媚薬だった。心の束縛を解き放ち、二人は抱き合う。しかしイゾルデはマルケとの結婚を拒むことはできなかった……。
[c]Kristian Schuller/Metropolitan Opera
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