テンダーロイン:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
テンダーロイン
テンダーロイン
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テンダーロイン

1928年公開
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「ノアの箱船」「人生サーカス」と同じくマイケル・カーティズ氏が監督したドロレス・コステロ嬢主演映画で、メルヴィル・クロスマン氏の原作によって「ブロードウェイ(1929)」「都会の哀愁」のエドワード・T・ロウ・ジュニア氏が脚色した。コステロ嬢を助けて「女の秘密」「赤い酒」のコンラッド・ネーゲル氏を始め、「闇を行く」のミッチェル・ルイス氏、「第七天国(1927)」のジョージ・E・ストーン氏、「波乗り越えて」のダン・ウォルハイム氏、「コンサート」のジョン・ミルジャン氏、フレッド・ケルシー氏、パット・ハーティガン氏等が出演する。キャメラは「ジャズ・シンガー(1927)」「ノアの箱船」のハル・モーア氏がクランクしている。

ストーリー

ローズ・シャノンは青い眼をした美しいダンサーである。彼女は或るカフェエに出勤していたが朋輩の踊子達はいつもローズの美しさと踊の巧みさとに羨望を禁じ得ないでいたのである。このカフェエに繁々とやって来る若者チャック・ホワイトはスマートな美男で頼もし気に見えるところからダンサー連の憧れの的となっていたが、ローズも純な乙女心にチャックを未来の夫として胸に描いていた。神ならぬ身のローズはチャックが恐ろしい悪漢団でも腕利きの悪党であることを知らなかったのである。否、人の噂にチャックが良からぬ事をしていると聞いてもあの人に限ってそんな悪事を働く道理がないと信じていた。そしてチャックが彼女を弄んで、飽きたら幣履の如く棄てるつもりでいることは夢にも思わず、或る晩チャックを自分の住居に伴って帰った。そして結婚の申込をするかわりにチャックが単にいやしい欲情に燃えていることを知ったローズは驚き怖れて戸外に飛び出し、無我夢中で駆けまわった。すると突然壁の向うから鞄が投げ出された。それには何其銀行という札が付けてあった。この金があったらダンサーなんか辞めて何処かへ行って楽に暮らせる、と思った彼女が無意識に鞄を握りしめた刹那に、怪しい振舞いをする女とばかり1人の警官が彼女を捕えて警察署へ連行した。しかしその鞄の中には紙屑ばかりで金は一銭もなかったのでローズは放免された。悪漢団の方ではローズが大切な盗品を何処かに隠したものと感違いして、チャックがローズからその隠し場所を聞き出す役目を言いつけられた。チャックは親切気にローズに言い寄って彼女を郊外の或る待合に連れて行った。ローズは彼が改心したものと信じたのだった。その純真な気持ちはチャックの胸に迫るものがあった。彼は自分の役回りを嫌わしく思った。悪漢団の首領はこの事あるを承知して跡をつけて来て、チャックを責めた。ローズは再び恐怖に駆られて暴風雨の夜の巷をあて途もなく走り回った。数週間の後チャックの身の上を気遣ってローズは病後の身体をおして悪漢団の首領の骨董店を覗った。チャックはローズをかばって弁解していた。悪漢の一行に化けている銀行の出納係が事情を説明して本当の金は別に隠してあると告げた。そこへ警官隊が乱入して悪漢共は一網打尽された。チャックは改心の情顕著なるを認められ、ローズと共に罪を問われなかった。

映画レビュー

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作品データ

原題
Tenderloin
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
ドノゲー商会 ヤマニ洋行輸入
初公開日
1928年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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