福田敬子 女子柔道のパイオニア:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
福田敬子 女子柔道のパイオニア
福田敬子 女子柔道のパイオニア
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福田敬子 女子柔道のパイオニア

2016年12月3日公開、58分、ドキュメンタリー/伝記
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女性で唯一、柔道の最高段位である黒帯十段を取得した福田敬子の生涯を追ったドキュメンタリー。21歳の時に嘉納治五郎の下で柔道を始めた福田敬子は、第二次世界大戦後、弟子たちを海外に派遣して世界中に柔道を広めるという嘉納の方針の下、渡米する。監督を務めたのは、日系アメリカ人のユミコ・ガモウ・ローマー。2012年のサンフランシスコ国際映画祭で上映されたことがきっかけとなり、1時間のドキュメンタリーとしては異例ながら、サンフランシスコ・カストロ・シアターで劇場公開された。

ストーリー

2011年夏、福田敬子は女性で唯一、柔道の最高段位である黒帯十段を取得し、世界中の女性の意識に変化をもたらした。結婚して子どもを育て、家庭を切り盛りすること、つまり文字通り“男性を立て家庭を守ること”が女性の役割だとされた当時、祖父の使命を引き継ぎ、世界中の女性に柔道を普及させることに人生を注いだのが福田だった。福田の祖父は柔道の創始者とされる嘉納治五郎の師範。柔術を柔道に改め、講道館を創始して新たな時代を切り開いたのが嘉納である。福田は21歳の時、講道館が当時新しく組織した女子部に勧誘されたことをきっかけに柔道を始める。それはあくまでも、健康と護身のためだった。ところが当時、嘉納は主宰していた柔道教室が東京大空襲の被害を受けたことから、弟子たちを海外に派遣、柔道を世界中に広める方針を採る。これにより、1953年と1966年の二度、アメリカへ渡った福田は、女性に柔道を指導し、西洋における柔道の技術向上に尽力する。当時、女性が1人で海外に移住することは大変な勇気を必要とした。しかし永住者の資格を取得し、ついにはアメリカ国籍を手に入れる。これは、移住女性としては稀にみる経歴だった。福田が女子柔道のみならず、世界中の女性たちに与えた影響は、大きなものとなった。2009年、福田は約30年ぶりに里帰り。2011年に98歳でアメリカ柔道連盟から十段を授与された後、2013年2月9日に99歳で永眠した。

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作品データ

原題
MRS. JUDO: BE STRONG, BE GENTLE, BE BEAUTIFUL
製作年
2013年
製作国
アメリカ
配給
パンドラ
初公開日
2016年12月3日
上映時間
58分
ジャンル
ドキュメンタリー伝記


[c]キネマ旬報社