ヒトラーへの285枚の葉書|MOVIE WALKER PRESS
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ヒトラーへの285枚の葉書

2017年7月8日公開,103分
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ドイツ人作家ハンス・ファラダがゲシュタポの文書記録を基に執筆した小説『ベルリンに一人死す』を映画化。1940年、恐怖政治に凍てつくベルリン。ヒトラーの忠実な支持者だった平凡な労働者夫婦が、一人息子の戦死をきっかけにナチス政権へ絶望的な闘いを挑む。出演は「ウォルト・ディズニーの約束」のエマ・トンプソン、「未来を花束にして」のブレンダン・グリーソン、「僕とカミンスキーの旅」のダニエル・ブリュール、「悪党に粛清を」のミカエル・パーシュブラント、「パッション・ベアトリス」のモニーク・ショメット。「王妃マルゴ」「インドシナ」などの俳優として知られるヴァンサン・ペレーズによる長編監督第3作。

予告編・関連動画

ヒトラーへの285枚の葉書

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

フランスがドイツに降伏した1940年6月。戦勝ムードに沸くベルリンの古めかしいアパートで質素に暮らす労働者階級の夫婦オットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のもとに一通の封書が届く。それは最愛の一人息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った二人は悲しみのどん底に沈むが、ある日、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りのメッセージをポストカードに記し、アンナとともにそれを密かに街中に置く。夫婦はささやかな活動を繰り返すことで魂が解放されていくが、それを嗅ぎ付けたゲシュタポの捜査が二人に迫りつつあった……。

作品データ

原題
JEDER STIRBT FÜR SICH ALLEIN
映倫区分
G
製作年
2016年
製作国
ドイツ=フランス=イギリス
配給
アルバトロス・フィルム(提供:ニューセレクト)
上映時間
103分

[c]X Filme Creative Pool GmbH / Master Movies / Alone in Berlin Ltd / Pathe Production / Buffalo Films 2016 [c]キネマ旬報社

動画配信

映画レビュー

3.5
  • rikoriko2255

    みるみる

    3.0
    2019/3/9

    ヒトラー政権を題材にした映画はいくつか見てますがやっぱり辛い。ハッピーエンドは期待できないのは分かっていてもやっぱり辛かったです。 感情むき出しのシーンは無いのですが、静かな緊張がよけいドキドキしました。 オットーとアンナが互いの存在を確かめ合うようにキスするシーンや二人が裁判所で手を握り合うシーンは泣けた。二人だけが敬礼をしないのも覚悟の強さを感じました。 実話なの? 想像すらできない時代や感覚。見てよかった。

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  • rikoriko2255

    4.0
    2017/7/18

    ナチス政権を扱う作品としては、凄く地味かもしれない。 沢山のユダヤ人への酷い虐殺が出てくるわけではない。 だけど、たった一人のユダヤ人の死が、平凡な夫婦がヒトラーに向けて始めた地味な戦いが、切なくて、リアルに沁みこんでくる良作です。 ちょっと前まで親しい隣人で、お菓子をくれる近所の優しい老女を、何の疑いも無く迫害し尊厳を奪う。 幼い頃のキラキラした思い出と共にある良心と、政権が植えつけた価値観とを天秤に掛ける? 揺らがない筈はない。彼は動揺した。 だけど老婆は、帰らぬ人を待つことに絶望もし、自分の尊厳を守るためにも道を選んだのね。 戦争だもの。被害に有ったのはユダヤ人だけじゃない。 戦地に行った誰かの大切な子供、親、愛する人、その人も、それを失った人もまた被害者で・・ 祖国が、間違った方へ向かって怪物のように変貌し、突き包んで行く様を、正常な人たちはどう感じ、どう動いていたのか。 その絶望が、ひしひしと伝わってくる。 きっと当時、こういう人たちが沢山居たのだ。ドイツにも、日本にも。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2017/7/17

    母国が敵国に勝利しても我が子を失う。たった1通の知らせだけ。国のために戦っても駒の一部にすぎず、家族だけが大きな心の傷と悲しみを背負っていく。戦争に勝っても素直に喜べないのは当然だ。そんな人々が戦時中は多かったに違いない。しかしそれを大声で言うことはできない。家族の間内に留めておかねばならない。 同じ国民でも誰が裏切ったか、誰が義務を果たしたかやら隠れスパイ(密告者)が実は家族以外は四面楚歌だ、実際は。 戦争の意味、国の上層部に大きな声で反発しても同調してもらうのは至難。声を出さずMr.X的にそのスローガンを広げたい。親の愛、地道に、緻密に。 警察も犯人は頭が良いって推測したが、その手のプロではない。あー、痛恨のミス。警察の犯人候補該当にも当てはまる。やはり目的には届かず。無念なのは18枚以外の葉書が警察にすぐ届けられていること。268枚もあるとは警部以外知らない。もし知っていたら人々は違う行動を取っていたのだろうか。 戦争は上の指示で犠牲になるのは下々。高官の家族は権力の保護で悠々自適。時代は違えど格差は変わらぬ。E.トンプソンとB.グリーソン、地味だが力強い演技が夫婦間の絆としてはっきりわかる。 2人の演技が濃厚でD.ブリュールでさえひよっこに見えるほど。

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  • rikoriko2255

    パライバ

    4.0
    2017/7/15

    有頂天のパリ占領から敗戦が現実として迫る時まで、いつ見つかってしまうのか、ずっとハラハラ。 歴史の遺産としてではない、「現役の」ピッカピカのギロチンの刃。 反論を許そうとしない為政者は恐ろしい。

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  • rikoriko2255

    gutenberg

    4.0
    2017/7/10

    息子を西部戦線で失った夫婦の日常の中での反ナチ運動と、じわじわと迫る捜査の手を描く。戦時中のベルリンが舞台で、連戦連勝の頃から、空襲そしてスターリングラードでの敗戦と、カードで予言した暗い未来が実現していく中での、えも言えぬ当時の閉そく感、独裁国家の恐怖がよく描かれている。 営業上の理由があったのだろうし、主役2人は名演技だが、それでも尚こういうテーマで戦時下のベルリン市民を描くのであれば、ドイツ語で制作してほしかった。カードに書かれる文章はドイツ語なのに、顔を上げて”Thank you”では違和感ありすぎ。

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