ケネス・ブラナー
エルキュール・ポワロ
“ミステリーの女王”と呼ばれるアガサ・クリスティーの人気小説をベースにしたサスペンス。寝台列車オリエント急行で起きた殺人事件を巡って、名探偵ポアロが事件解決に挑む姿を描く。シェイクスピアの戯曲から、『マイティ・ソー』などのSFまで幅広いジャンルを手がけるケネス・ブラナーが監督を務め、ポアロ役にも挑戦する。
※結末の記載を含むものもあります。
トルコ発フランス行きの寝台列車、オリエント急行で尊大な富豪ラチェットが何者かに刺殺された。列車に乗り合わせていたのは、目的地が同じというだけでさまざまな境遇の13名と、世界一の探偵と言われるポアロだった。列車がユーゴスラビアの雪だまりで立ち往生するなか、ポアロは再び殺人者が人を襲う前に事件を解決しようとする。
エルキュール・ポワロ
エドワード・ラチェット
キャロライン・ハバード
メアリ・デブナム
ドラゴミロフ公爵夫人
ピラール・エストラバドス
ゲルハード・ハードマン
ヒルデガルデ・シュミット
ヘクター・マックィーン
ブーク
エドワード・ヘンリー・マスターマン
ドクター・アーバスノット
監督、製作
脚本
原作
製作
製作
製作
製作
製作
音楽
撮影
編集
プロダクション・デザイン
[c]2017 Twentieth Century Fox Film Corporation [c]キネマ旬報社
製作会社が21世紀フォックスのせいか、「タイタニック」とよく似た画面作り。カメラワークやらCGでこれでもかと乗り物を魅力的に見せる。 前回のルメット作品が、列車が止まった途端に面白味が薄まったと批判されたせいか、今回は橋の上で停車。橋と列車と言えば、「戦場にかける橋」「カサンドラ・クロス」「軍用列車」と、スペクタクル要素大。女流作家クリスティならまずアクションは入れないのを、いくらかアクションと原作にない、最初の殺人後の事件を幾つか足している。おかげで終盤まで退屈しない。さらに最後の謎解き場面も列車の中ではない! ただ、弱いと思うのは、モデルとなった有名なリンドバーグのあの事件をもっと前半で説明すべきで、ルメット版は冒頭に出したので、その後のポアロの謎解きについていける。だが今回はブラナー・ポアロが唐突にある証拠の謎ときから、その事件の説明に入るので違和感あり。 ポアロが今回はシェークスピアの登場人物なみに、苦悩しながら事件を解決?させるが、休暇を取り消された上、急ぎの仕事に向かう途中でいきなり事件に巻き込まれて、そこで命がけの解決を迫られたら、まるで007!それだけ娯楽要素を膨らませたのが本作。 ラストで次回作の舞台へと移る様子まで示され、世界中を忙しく飛び回るのはますます 007。フォックスにとっては監督・主演のブラナーが元気な内にどんどんリメイクさせてヒットさせたいのだろう。
オールスターを観るための作品です。 一人一人が凄す過ぎる。 撮影も、それを意識してるのか、一人一人を確り撮っている感じです。 原作もストーリも、今更なので、ストーリも謎解きもラストもバレバレの作品を、どう撮るかなんですが、これはオールスターの役者を観る映画です。 そう言った意味では、登場人物が多くて、登場人物一人一人が重要人物である、オリエントを選んだのは正解かと。 圧巻です。
カミさん同伴で2D字幕観賞。 何と豪華で荘厳で知的なミステリーサスペンスではありませんか!? 素晴らしい推理シチュエーションシネマです。 世界的名作を映像化するためには、やはりこれだけの贅沢な布陣が必要だったのですネ!? ため息が出るほどの迫力がある極上シネマです。
ポアロと言ったらあの髭。今回のポアロのそれは随分と立派で手入れも抜かりない(笑) とにかくcastが豪華。1人で主役をはれる役者ばかり。意表を突くのはJ.デップ。役の位置づけというか彼がこういうものを選択するとは意外。 過去の作品や本で内容は承知だが、今回のオリエント急行の内装は豪華。 E.バーグマンはこれでオスカーを受賞しているが、それに値するP.クルスはやや弱いか。キーマンはM.ファイファー。 J.デンチもあまり出番がない。最初にオファーされたと聞くが… 全体的な流れは悪くはないが、活力溢れるK.ブラナー演じるポアロ、次回のナイルを期待する。
キャスト欄ちゃんと確認しなかった自分が悪いんだけどさ、てっきりジョニー・デップがポアロ役なんだと思ってたから、ちょっとがっかり。。 あのポスター、ズルいよね。客寄せだね。最初の数分しか出ないのに。 まあでも、豪華キャストだし、映像は迫力あるし、まずまずかな。ストーリーはみんな知ってるから、もう少しオリジナリティとかエンタテイメント性が欲しかったな。
いやあ、この作品『鎌倉ものがたり』と同じ日に観たのですが、洋画と邦画の違いに改めて驚かされました。 日本の映画って、CGやアニメでそこそこうまく作るのですが、まあ向こうは超有名俳優陣で、ちょっとかないません。 ジョニー・デップにしたところで、彼に出演依頼をすると、もう一本別の映画ができるくらいだと言われる人ですし、その他ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、更に明日から"StarWars"で日本中を沸かすデイジー・リドリーまで使って、これで興行が転けたら、映画会社はどうするんでしょう、と要らぬ心配までしてしまいます。
この、あまりにも有名な原作を未読でした。 そして、前作の映画も未鑑賞。 だから、凄く斬新に感じた。 現代の、ただ犯人を推理するだけの謎解き探偵物が薄っぺらく感じられる。 原作は、おそらく映画よりも更に心理的で重厚なのだろう。 「オリエント急行殺人事件」 今、一番読んでみたい小説。