2014年に世界遺産登録された日本初の本格的な器械製糸工場、富岡製糸場を題材にした歴史ドラマ。明治初期、全国から集まった名もなき工女たちが、それぞれの不安や葛藤を抱えながらも、次第に身分や国境を超え、近代化という扉を自ら開いていく姿を映し出す。出演は、本作品が映画デビューとなる水島優、「罪の余白」の吉本実憂、「スクール・オブ・ナーシング」の桐島ココ、「アタシラ。」の木村夏子、「新宿スワンII」の豊原功補、「家族はつらいよ」の西村まさ彦、「母」の大空眞弓。2017年10月7日より群馬県先行ロードショー。
ストーリー
明治5年。明治政府は、群馬県富岡市に西洋と日本の技術を融合した世界最大規模の製糸工場を設立。だが、フランスから招いた“生糸の神様”と呼ばれるポール・ブリュナたちフランス人に、生き血を抜かれるという荒唐無稽な噂話が全国に広がり、工女集めに難航していた。明治6年春。長野県松代区長の娘・横田英(水島優)は反対する父を説得し、松代と新しい日本のために、同郷の河原鶴(吉本実憂)らとともに富岡製糸場に工女として入場することを決意。製糸場に到着した英が目にしたのは、これまで見たこともない別世界であった。美しいレンガの建物とピカピカの器械、そして西洋式の労働環境の中で真摯に糸を引く先輩工女たち……。全国から集まった工女たちは、紅い襷を掛けることが許されている一等工女を目標とし、一日も早く技術を習得して故郷に戻ることを夢見ていた。その姿に刺激された英と鶴らも、紅い襷を皆で目指すことを誓う。だが現実は、フランス人教師の厳しい指導や待遇の差、容易ではない糸取り作業など、様々な苦労の連続だった。そんなある日、彼女たちのもとへウィーンから驚くべきニュースが届く……。
スタッフ
監督(ドラマ)
足立内仁章
ディレクター(ドキュメンタリー)
路川敬
製作総指揮
岩井賢太郎
撮影(ドキュメンタリー)
稲田晃宏
撮影監督(ドラマ)
高間賢治
音楽監督
谷川賢作
美術(ドラマ)
西沢和幸
編集(ドラマ)
城島純一
衣裳(ドラマ)
野口吉仁
結髪・ヘアメイク(ドラマ)
西口富美子
照明(ドラマ)
上保正道
録音(ドラマ)
坂上賢治
VFX(ドラマ)
永井努
VFX(ドラマ)
清原穂高
助監督(ドラマ)
後藤克樹
総合プロデューサー、構成
家喜正男
プロデューサー
大谷千明樹
プロデューサー
櫻井顕
監修
今井幹夫
監修
クリスチャン・ポラック
作