監督、製作、撮影、編集
性同一性障害を抱える21歳の大学生が、性別適合手術へと至る様子を軽やかに映し出すドキュメンタリー。男性の体を持ちながら心は女性の未悠。忌避や蔑み、偏見、差別の渦巻くなか、あっけらかんと生きていく未悠と、その生き方に共感する人たちをカメラが追う。監督・製作・撮影・編集は「ITECHO 凍蝶圖鑑」「神様たちの街」の田中幸夫。
ストーリー
子どもの頃から心と体の違和に苦しみ、女性になることを夢見ていた未悠。高校生のときに家族へカミングアウト、大学に入って女装も始めた。そして大学3回生の春休み、念願の性別適合手術を受けることになった。忌避や蔑み、偏見、差別の渦巻くなか、未悠はあっけらかんと生きていく。家族との真摯な話し合い、友人たちとの本音爆笑女子トーク、教員たちの学内意識改革、臨床心理士の思い、医師の覚悟、LGBT関係者のパートナーズ婚のすすめ……。そこから浮かび上がるのは摩訶不思議で愛おしい人間の姿だった……。