希望のかなた|MOVIE WALKER PRESS
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希望のかなた
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希望のかなた

2017年12月2日公開,98分
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2017年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したアキ・カウリスマキ監督作。フィンランドの首都ヘルシンキ。生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリドは、差別や暴力に晒されるなか、レストランオーナーのヴィクストロムと出会い、彼の店で働き始めるが……。出演は、本作が長編初主演となるシェルワン・ハジ、「過去のない男」のサカリ・クオスマネン、「街のあかり」のイルッカ・コイヴラ、ヤンネ・ヒューティアイネン。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

フィンランドの首都ヘルシンキ。港の船に積まれた石炭の山から、煤まみれのシリア人青年カーリド(シェルワン・ハジ)が現れる。内戦が激化する故郷アレッポからヨーロッパへ逃れた彼は、差別や暴力に晒されながらいくつもの国境を越え、偶然にもヘルシンキに流れ着いたのだ。駅のシャワー室で身なりを整え警察へと出向いたカーリドは、堂々と難民申請を申し入れ、中東やアフリカからの難民や移民で溢れる収容施設に入れられる。入国管理局での面接で、カーリドは故郷での悲劇を明かす。誰の仕業かもわからない空爆によって彼の家は破壊され、家族や親類も命を落とした。さらに家族でただ生き残った妹ミリアム(ニロス・ハジ)とは、ハンガリー国境での混乱で生き別れとなってしまった。カーリドは面接官に、今の唯一の望みは妹を探し出しフィンランドに呼びよせることだと語る。一方、ヘルシンキで衣類のセールスをして暮らすヴィクストロム(サカリ・クオスマネン)は、冴えない仕事と酒浸りの妻(カイヤ・パカリネン)に嫌気がさしていた。ヴィクストロムは無言のまま結婚指輪を妻に残し、愛車のクラシックカーに乗りこみ家を出る。彼はレストランオーナーとして新しい人生を始める夢を抱いていた。シャツの在庫を処分した金すべてをポーカーにつぎ込んだ彼は、ゲームに大勝し大金を手にする。こうして彼は“ゴールデン・パイント”という名のレストランのオーナーとなった。店にはベテラン従業員もいるというふれこみだったが、実際にはやる気のない調理人が作る料理はミートボールと缶詰めのサーディンのみ、常連客はもっぱらビールを飲むばかりで儲けもわずか。だがそこはひと昔前から時が止まったかのような店で、風変わりだが気のいい従業員たちに囲まれ、ヴィクストロムは自分の居場所を築いていく。ある日、当局はカーリドをトルコに送還する決定を下す。カーリドは妹を探すために不法滞在者としてフィンランドに留まることを決意。収容施設から逃走するが、街中で“フィンランド解放軍”を名乗るスキンヘッドのネオナチに襲われかける。そんな彼に救いの手をさしのべたのはヴィクストロムだった。店のゴミ捨て場で寝泊まりしていたカーリドと、一度は殴り合いになりながらも、ヴィクストロムはカーリドをレストランに雇い入れる。さらに食事に寝床、偽の身分証まで用意してやるヴィクストロムの姿に、やがて従業員たちもカーリドを受け入れていくのだった。そんななか、ミリアムがリトアニアの難民センターで見つかったとの一報が届く。ヘルシンキにたどり着いたミリアムと念願の再会を果たしたカーリドの未来に光が差し始めたかに見えたその時、スキンヘッドのネオナチが再び彼の前に現れる……。

作品データ

原題
TOIVON TUOLLA PUOLEN
映倫区分
G
製作年
2017年
製作国
フィンランド
配給
ユーロスペース
上映時間
98分

[c]SPUTNIK OY, 2017 [c]キネマ旬報社

  • 泉
    4.0
    2018/1/15

    映画好きの日本人にとって、フィンランドのヘルシンキと言えば、思い浮かぶのはかもめ食堂ではないかな?
    景気は良くなく、人々は堅苦しく、凄く感情が読みにくい。
    でも、悪い人な訳ではないのだと言う事は変わった。
    堅実なのかと思えば、そうでもない。
    少なくとも、料理は試食してから出すべきだと思うわ、私。
    まぁ、あの日本食がジョークとして用意できるくらいに日本の事はリサーチしてあるのでしょうけど。

    そして街に音楽が溢れている。
    そこが素敵。
    制作者の音楽への愛も感じられる。演奏シーンのギターの弦のアップとか、故郷の楽器と故郷の歌とか。

    果たして希望は有ったのか。
    彼に希望を与えたのは、国でも政府でも無く、出会った人たちね。
    報酬じゃない。心意気で動ける人たちが居て。仲間意識が有って。

    取りあえず、早く店に行って。きっと何とかなるから。って思うの。
    現状は悲惨だけど、だからこそ、何とかなっちゃう。そんなお気楽な希望が有って良いと思うのです。

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  • seapoint
    seapoint
    4.0
    2017/12/31

    A.カリウスマキstyle。全くぶれない
    この時事問題をシュールに責める。
    口の脇からプスっと空気がもれるような冗談。だって皆目が笑ってない。しっかし日本をどうとらえているのかね。すごいステレオタイプっていうか。寿司ネタ。シュールストレミングを代用って、これらを全く知らない人が見たらひどい誤解が生じる。

    亡命者の受け入れか否か。移民が増加し差別に治安、雇用問題など問題が膨れる。本国その国でなんとかしなくてはならんでしょう。昔のcubaのような革命といった…今やそれは風化した伝説にすぎないのだろうか。

    こういった映画は学生におススメ。スッと入っていけるし時事を知るにはもってこい。好みの問題はあるけれど。

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