亡命チベット人女性のビデオ日記とともに、6年間の道程を追ったドキュメンタリー。ラモツォの夫は政治犯として中国で逮捕される。故郷へ帰れなくなった彼女はインドのダラムサラへ亡命し、道端でパンを売りながら、4人の子どもと義父母を女手ひとつで養う。監督・撮影・編集は、ダラムサラの難民収容所の少年を追ったドキュメンタリー「ソナム」の小川真利枝。
ストーリー
アメリカ・サンフランシスコ。亡命チベット人のラモツォは、ゴールデンゲートブリッジを車で颯爽と走っていた。ラモツォの夫ドゥンドゥップ・ワンチェンが政治犯として中国で逮捕され、彼女は突然、故郷へ帰れなくなった。彼女はまずインドのダラムサラに亡命し、道端でパンを売りながら4人の子どもと義父母を女手ひとつで養った。学校に行ったことがなく、読み書きができないラモツォは、人知れずビデオカメラで日記をつけていた。その映像とともに、ラモツォがスイスを経てサンフランシスコに辿り着くまでの6年間を綴る。