故モーリス・ベジャール振付の『第九交響曲』東京公演に密着したドキュメンタリー。ベジャール・バレエ団と東京バレエ団、世界的指揮者ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団競演の舞台裏と、ダンサーたちが織りなす人間ドラマに迫る。監督は、「ベジャール、そしてバレエはつづく」のアランチャ・アギーレ。
ストーリー
スイス・ローザンヌ。モーリス・ベジャール・バレエ団のダンサーたちは、『第九交響曲』出演のために過酷な練習に取り組んでいた。芸術監督のジル・ロマンから第二幕のメインを任されたソリスト、カテリーナは踊る喜びに満ち溢れていたが、妊娠が発覚しメインを下ろされてしまう。カテリーナのお腹の子の父親オスカーは、生まれてくる子供のために良き父になろうとしていた。一方カテリーナは、キャリアが中断されることへの不安と、生まれてくる子供への愛情の間で揺れ動く。ダンサーたちは様々な想いを抱えながら、東京での公演に挑む。