鳥|MOVIE WALKER PRESS
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1963年7月5日公開,119分
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鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷な恐怖ドラマ。原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの「鳥」であり、それを「逢うときはいつも他人」のエヴァン・ハンターが脚色した。監督は「ロープ」のアルフレッド・ヒッチコック、撮影は「結婚泥棒」のロバート・バークス、特殊撮影はアブ・アイワークス、音楽はレミ・ガスマンとオスカー・サラの2人。出演者は「海賊魂」のロッド・テイラー、「40ポンドのトラブル」のスザンヌ・プレシェット、「青年」のジェシカ・タンディ、チャールズ・マグロー、新人女優ティッピー・ヘドレンなど。製作は前記ヒッチコック。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

突然、舞い降りてきた1羽のかもめが、メラニー・ダニエルズ(ティッピー・ヘドレン)の額をつつき飛び去った。これが事件の発端だった。不吉な影がボデガ湾沿いの寒村を覆った。若い弁護士ブレナー(ロッド・テイラー)は異様な鳥の大群を見て、ただならぬ予感に襲われた。そして、ほどなくブレナーの予感は現実となった。鳥の大群が人間を襲い始めたのだ。アニー(スザンヌ・プレシェット)の勤める小学校の庭では、無数のかもめが生徒を襲撃した。メラニーが恋人ブレナー家へ夕食によばれた夜、暖炉の煙突から、突然、すずめに似たフィンチが何百羽となく舞い込んできた。が、ブレナーがやっとのことで追い払った。どこからともなく飛来してくる鳥の群れは、ますます増える一方だった。そして、ついに鳥による惨死者が出た。農夫が目玉をくり抜かれて死んでいたのだ。授業中のアニーは、ふいにメラニーの来訪を受け、外を見て足がすくんだ。おびただしい鴉の群れが校庭の鉄棒を黒々とうずめていたからだ。鋭い口ばしをとぎ、鴉の大群が小学生を襲った。ブレナーの妹をかばったアニーは、無残にも鴉の群れにつつき殺された。この襲撃を機に、今まで不気味な動きを見せていた鳥の大群が、せきを切ったように人家に殺到してきた。顔といわず手といわず彼らの襲撃は凄絶をきわめた。もはや一刻の猶予もない。ブレナーは失神したメラニーを家族と一緒に車に乗せサンフランシスコへの脱出を決心した。

作品データ

原題
The Birds
映倫区分
G
製作年
1963年
製作国
アメリカ
配給
ユニヴァーサル
上映時間
119分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.8
  • Movie Walkerユーザー

    5
    2018/8/30

    動物パニックサスペンス。ある日突然鳥が集団で人間たちを襲い始める。原因はわからないまま。その一つのシチュエーションだけでここまで怖く、観れる作品に仕上げる辺りがサスペンスの帝王とも称されるヒッチコックの力量だろう。普通に考えたら愛の鳥が何かの原因かと思うし最後に持っていくところでもそれを感じさせる。綺麗な朝日に漂う絶望。世界の終わりというのはつまり人間にとってで、人間以外にはむしろ始まり。あらゆることを考えさせられるのが名作の証拠。

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    ネタバレあり
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  • ettam

    4
    2013/9/23

    オープニングから本編の不気味さを予兆するような鳥の鳴き声と何羽も羽ばたく鳥のシルエット。そこに大きくヒッチコック監督の文字。ここで恐怖を感じた私。

    この作品にはBGMがなく、恐怖心を煽るのは鳥の鳴き声くらい。そこがまたヒッチコックらしい。

    何年かぶりにこの作品を観たがやはり凄い作品だ。いつも何気なく目にするカラスや雀、カモメなどが人間に襲いかかるパニック映画。人間を襲う理由は何も語られない。ただ単に日常目にしている鳥たちが人間に襲いかかるという恐怖。この作品ではそれを描きたかっただけだろう。現代ではCGが使われる事が多いが、この作品が作られた60年代はCGで表現する事ができなかった。そのことを考えるとかなりの力作と言えるだろう。

    ラブバードが何のために時々出てくるのか考えたが何でもない…ヒッチコックの言う「マクガフィン」なんだね。

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  • まこと

    3
    2013/3/3

    早稲田松竹で『キャリー』と二本立て
    これは何でしょう…パニック系サイコサスペンス特集みたいな感じでしょうか
    もうすぐ『ヒッチコック』が公開だし、どうせだったら『サイコ』と『殺しのドレス』の二本立てとかのが観たいよな…とか思いつつ

    僕はこの作品を劇場で観るのは初めてです
    昔は、割と頻繁にテレビでやっていた気がしますが…最近は、あまり見かけませんね

    で、この作品…強い刺激に慣れてしまっている現代人からすると、もう弱い気がしますねえ
    誰にとっても身近な存在である「鳥」が、突然、人類の敵となり、集団で襲ってくる恐怖…まあ、やりたい事は分かりますw
    確かに、昔だったら、これで恐怖を感じたかもしれません…が、今やるなら、もっと過激にやって欲しい所ではあります
    目や耳をついばむとか、肉をえぐるとかね…そこまでやったら、さすがに恐怖を感じるでしょうw
    ぶっちゃけ、相手はカモメとかカラスとかですからねえ…痛そうだなwとは思いますけど、そこまでの恐怖を感じる事ができません

    それに、家に引きこもったら、助かってしまいそうな所も…ちょっとマイナスポイントですね
    家の外に数百羽のカラスがいるのと、家の中にトラが一匹いるのだったら、断然、トラの方が怖そうだな…と、単純に、そういうカンジですw

    やっぱり、この手の映画は、時代とともに刺激が低下してしまいますね…相対的なものではありますが
    もっと精神的な圧迫感を強める工夫が欲しかったですね
    まあ、今となっては…という話ではありますけどw

    先日『マタギ』のトークショーで、動物物の撮影の難しさについて聞いてきたばかりですので、こんな映画を撮った努力は素晴らしいと思いますけどね
    今だったらCGナシでは考えられない気がしますが…w

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