イザベル・ユペール
アンヌ
ミヒャエル・ハネケの下、欧州の実力派俳優競演で綴る愛と死のドラマ。瀟洒な邸宅で三世代同居しながらも、心はバラバラなブルジョワジーのロラン家。そんな中、家業を娘のアンヌに譲って引退した85歳のジョルジュは、13歳の孫娘エヴと再会するが……。出演は「愛、アムール」のジャン=ルイ・トランティニャン、「エル ELLE」のイザベル・ユペール、「アメリ」のマチュー・カソヴィッツ。
難民が多く暮らすフランス北部の街カレー。瀟洒な邸宅で三世代同居するブルジョワジーのロラン家では、建築業を営んでいた家長のジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)が高齢のため、すでに引退。家業を継いだ娘のアンヌ(イザベル・ユペール)は、取引先銀行の顧問弁護士を恋人に、ビジネスで辣腕を振るっていた。だが、専務を任されていたアンヌの息子ピエール(フランツ・ロゴフスキ)は、ビジネスに徹しきれない。使用人や移民労働者の扱いに関して、祖父や母の世代に反撥しながらも、子どもじみた反抗しかできないナイーヴな青年だった。また、アンヌの弟トマ(マチュー・カソヴィッツ)は家業を継がず、医師として働き、再婚した若い妻アナイス(ローラ・ファーリンデン)との間に幼い息子ポールがいた。さらに、幼い娘を持つモロッコ人のラシッドと妻ジャミラが、住み込みで一家に仕えている。一家は同じテーブルを囲み、食事をしても、それぞれの思いには無関心。SNSやメールに個々の秘密や鬱憤を打ち込むばかり。ましてや使用人や移民のことなど眼中にない。そんな中、トマは、離婚のために離れて暮らしていた13歳の娘エヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン)を、一緒に暮らそうと呼び寄せる。こうしてジョルジュは、疎遠になっていたエヴと再会。意に添わぬ場面ではボケたふりをして周囲を煙に巻くジョルジュだったが、死の影を纏うエヴのことはお見通しだった。一方、幼い頃に父に捨てられたことから愛に飢え、死とSNSの闇に憑りつかれたエヴもまた、醒めた目で世界を見つめていた。秘密を抱えた2人の緊張感漲る対峙。ジョルジュの衝撃の告白は、エヴの閉ざされた扉をこじ開けることに……。
アンヌ
ジョルジュ
トマ
エヴ
ピエール
アナイス
ローレンス
ラシッド
ジャミラ
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