佐生有語
種田淳平
短編「自転車」の脚本・渋谷悠と監督・ディーン・ヤマダが再びタッグを組み、ロサンゼルスアジア太平洋映画祭2014グランプリほか国内外全14の映画祭にて入選、受賞した人間ドラマ。無精子症と診断された小学校教師・種田は、千里眼の能力を身につける。出演は、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の佐生有語、「予兆 散歩する侵略者 劇場版」の安井順平、「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」の和田ひろこ。
マリッジチェックを受けた小学校教師の種田淳平(佐生有語)は無精子症と診断され、子供を残せないであろうことが告げられる。彼女のゆかり(瀧本瞳)にどう伝えたらいいか分からない。そんななか、種田は千里眼になり、彼を導くような映像が断片的に見えるようになる。瞼の裏の光景を辿っていくと、必ず蝉の抜け殻が見つかるのだ。一方、種田の妹・七香(和田ひろこ)の小学生になる息子、亮太は、学校でいじめられていた。ギャンブル好きの夫を頼ることができない七香は種田に相談し、話の成り行きで亮太のために誕生日会を開くことになる。ゆかりはなかなか関係が進展しないことにしびれを切らし、種田にある嘘をついてプロポーズを引き出そうとする。様々な人々の思惑が交錯しながら、誕生日会を迎える……。
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