監督
日本統治時代の台湾で生まれ育った湾生と呼ばれる日本人をクローズアップするドキュメンタリー。台湾で幼少時代を過ごし、終戦後に焦土と化した日本へ引揚げ、戦後復興と共に成長し、80歳を過ぎ改めて出生の地・台湾と向きあう湾生たちの数奇な人生に触れる。監督は「老兵挽歌~異郷に生きる~」の林雅行。台中市生まれの湾生であり、琉球放送のアナウンサー第1号となった川平朝清がナレーションを務める。
ストーリー
戦前に日本統治下の台湾で生まれた湾生と呼ばれる日本人たち。幼少年期や学齢期を台湾で過した湾生は、終戦時には約20万人いたとされている。やがて軍事体制下に入り、学徒勤労動員に駆り出され、陸軍に召集される中学上級生もいた。そして敗戦により日本へ強制送還。親や祖先の故郷である日本に引き上げた湾生が目にしたのは、荒廃し、生まれた台湾とは異なる光景だった。戦後復興と共に成長し、就職したり家庭を持ったりと人生を歩んでいく一方で、頭の片隅には台湾があった。長い年月を経て80歳を超えた今、台湾で過ごした幼少期を懐かしみ、改めて台湾と向きあう湾生たち。そんな彼らの人生に触れる。
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作品データ
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