榎木孝明
柴久生
本人の希望に沿い温かい死を迎えられるようサポートする看取り士を取り上げた人間ドラマ。看取り士として第二の人生を歩む久生のもとに、新人のみのりが赴任。三人の子を持ちながら余命宣告を受けた母親を受け持ち葛藤する彼女を、久生は温かく導こうとする。一般社団法人日本看取り士会の代表理事・柴田久美子の経験を原案にしている。監督は「ママ、ごはんまだ?」の白羽弥仁。主演の榎木孝明は企画から携わった。
※結末の記載を含むものもあります。
柴久生は同僚の死を軽んじる上司に嫌気がさして退職した後、岡山県高梁市の看取りステーションに勤めている。余命いくばくもない人々に寄り添い、最期の希望を出来るだけ叶え、その時を一緒に過ごしていく看取り士として、第二の人生を歩む久生。そんな彼のもとに、23才の新人・高村みのり(村上穂乃佳)が赴任し、久生や地域の診療所の医師たちと連携しながら様々な死と向き合っていく。ある日、三人の子供を持ちながら若くして余命宣告を受けた母親を受け持つことになり、幼い頃に母親を亡くしたみのりは葛藤。そんな彼女に対し、久生は看取り士としてその母親をどう向き合えばよいか、温かく導こうとする。
柴久生
高村みのり
早川奏太
清原
清水キヨ
東條勝治
洋一
千春
山本幸平
川島
山本良子
監督、脚本
原案、企画
企画
企画、統括プロデューサー
プロデューサー
音楽
撮影
照明
録音
美術
編集
音響効果
音楽プロデューサー
主題歌
[c]2018年「みとりし」製作委員会 [c]キネマ旬報社
医学的、介護的視点で見ると、??というところがあって細部にもっとこだわってほしいな、という気持ちはあります。
でもそこを目をつむれば感慨深いよい映画でした。
高齢化が進み、がん人口は2人に1人に増え、終末医療の問題は多様化する中、死と向き合う恐怖の中、最後のときを穏やかに旅立てる人はどれほどいるのでしょう?
何を想い、何を残し、何を感じ受け止め受け取るのか、譲り譲られる思い、命・想いの巡り、家族の絆。
よく生きる、次に伝える、とは何か考えさせられる映画でした。