アンナ・クリスティ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
アンナ・クリスティ
アンナ・クリスティ
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アンナ・クリスティ

1930年公開、89分
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米国劇壇の巨匠として知られているユージン・オニールの同名戯曲を映画化したもので、「アンナ・カレニナ」「悪漢の唄」のフランシス・マリオンが脚色し「恋多き女」「黄金の世界へ」のクラレンス・ブラウンが監督にあたった。主役を演ずるのは「接吻」「恋多き女」のグレタ・ガルボと「海魔」「砂漠の生霊」のチャールズ・ビックフォードで「エヴァンジェリン(1929)」「海魔」のジョージ・F・マリオン、「ホリウッド・レビュー」「母ぞよく知る」のマリー・ドレッスラー、ジェームズ・T・マックその他が助演、カメラは「野性の蘭」「恋多き女」のウィリアム・ダニエルスが担当している。ちなみにこの原作は1923年にもF.N 社で映画化されたことがあるものである。

ストーリー

貧弱な石炭船の船長クリスは、1度別れた素性の卑しい女マーシーが戻って来たのを喜んでいると、幼時からミネソタの農園に預けておいた娘アンナ(グレタ・ガルボ)が成人して、はるばるニューヨークに彼を訪ねてくるという手紙に接して、清純な娘の心が汚れるのを恐れ、マーシーとは再び別れることにした。クリスが席を外した所へアンナが来て強い酒をあおりながらマーシーに身の上話をする。母親に死なれてから、従姉妹にひどい目に会い、親類の家を飛び出して、職業婦人となったが、世の誘惑と冷酷さに次第に堕落して娼婦にまでなり下がり、病魔に冒され、しばらく父親のもとで養生するつもりであると話す。それを聞くマーシーは娘を船乗りなどに嫁がせず堅気な農家の女房にしようと夢見ているクリスを思ってとめどなく笑う。クリスはアンナを船に乗せて航海した。ある嵐の夜、彼等は難破船からマットという若者を救い上げる。この若者の男らしさは荒んだアンナの心に愛を感ぜしめた。2人は相愛の仲になる。しかしアンナは自分の秘められた過去を思い、純情なマットを欺くに忍びず非常に煩悶する。アンナの心持ちを知らぬ父親は、娘を船乗りなどには嫁がせぬと頑強に反対する。マットは是非にと主張する。あまりに彼女の意思を無視した争いに、アンナは遂にたまりかね憤怒の末に、私の語る言葉で2人の気持ちは変わるでしょうと言って彼女の前生涯を告白する。思いがけぬ告白にマットは彼女の面を見るのも不愉快だ、いっそ世界の果てへ行ってしまいたいと捨てゼリフを残して去る。しかししばらくして再び戻って来た彼は、アンナに真実に愛したのは俺だけだと言ったのは本当か、と尋ねる。彼女はそれを神に誓って明言する。マットはたちまち打ち解けて過去のことは水に流そうと言う。こうして完全に理解し合った2人の愛は固く結ばれた。

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作品データ

原題
Anna Christie
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社
初公開日
1930年
上映時間
89分
製作会社
M.G.M 映画


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