カトリーヌ・ドヌーヴ
ファビエンヌ・ダンジュヴィル
『万引き家族』で第71回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した是枝裕和監督が、全編フランスで撮影した自身初の国際共同製作映画。国民的大女優の母が自伝本を出版したことをきっかけに、娘との間に隠された心の闇が暴かれていく。主演はフランス映画界の至宝とも呼ばれる名女優カトリーヌ・ドヌーヴ。その娘役をジュリエット・ビノシュ、娘婿役をイーサン・ホークが務める。
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※結末の記載を含むものもあります。
国民的大女優ファビエンヌの自伝本「真実」。出版祝いには、脚本家として活躍する娘のリュミールと娘婿のハンク、その娘シャルロット、ファビエンヌのパートナーと元夫、彼女のすべてを知る長年の秘書が集まった。彼らの気がかりは「いったい彼女はなにを綴ったのか?」ということ。やがて自伝に綴られなかったある事実が、母と娘の愛憎渦巻く心の影を露わにしていく。
ファビエンヌ・ダンジュヴィル
リュミール
ハンク・クーパー
アンナ・ルロワ
シャルロット
マノン・ルノワール
リュック
ジャック
ピエール
ファビエンヌ
リュミール
シャルロット
監督、脚本、編集、原案
字幕翻訳
製作
音楽
撮影
製作
製作
美術
録音
衣装
[c]2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA [c]キネマ旬報社
「大女優が、自分の人生の、あることないこと書き散らした自伝」の中身に振り回される、周囲の人たちを、淡々と、まさに淡々と描いた作品です。
大女優という役柄を演じる大女優。
それはそれで良いのですけど、映画の中ではとっても小さな家に住んでいて、むむむ、ホントに大女優の役なのかよ、と、それが最初の疑問点。
これはいったいなんの伏線なのだろうかと思って身構えていたのですが、どうやら単なる映画の予算の問題らしく、アメリカ(一般人の平均的な家でも巨大)からやってきた孫のセリフで「お城みたい」と驚く(つまり観客に念を押す)シーンがあるものの、それでもどこからどう見ても絶対に城どころか中流の下クラスの小さな家が主な舞台で、ほとんどのシーンがこの家の中で撮影されており、つまらないことおびただしい作品でした。
無理なセリフを無理やり言わされている子役がかわいそうで。
カトリーヌ・ドヌーブにギャラを払ったので残った予算が極小だったせいかと邪推してしまうほどでしたが、もう少し、いやもっともっと、脚本が面白く練られてないと、ぜんぜん乗れなかったです。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
それぞれの家族にとって真実とは何か。
脚本、役者、映画、すべて虚構の嘘だけれど、その中に想いを忍ばせて。
反発しつつも少しずつ近づき、かけていたものを補い始める母娘、じれったくてコミカルで愛らしくて、とてもかわいかったです。
母娘も夫婦もあんなにずけずけ言いあえるのは。。。お国柄?日本人にはびっくりするけどいい愛がまた軽妙で、悪びれないところが腹立たしくもチャーミングでいとおしい。なんだかカトリーヌ・ドヌーブ様を愛でる映画でした。
主要メンバーは有名どころ。是枝監督が彼らをどう料理するか、それが関心の的である。
どこかでドヌーヴは台本を読んでこないって聞いたことがあるがどうだろう。翻訳者を挟んでの脚本や演出だと思うが、監督の映画というか彼女に翻弄されているって感じ。
きちんとニュアンスも踏まえてと思うが完全ではない。ゆえに充分に彼の色には染まっていない。
自伝本のこと、サラおばさんのことを鋭く突っついてもバチは当たるまい。しかしながら冬のパリは素敵。グレーの空がパリの建物にしっくり。
おっと久々にL.サニエを見た。オファーかオーディションか。