南風の恋歌:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
南風の恋歌
南風の恋歌
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南風の恋歌

1934年公開
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「女性二重奏」「吾は愛せり」のケイ・フランシスが主演する映画で、ポール・H・フォックスの原作をオースティン・パーカーとチャールズ・ケニヨンが共同脚色し、「ケンネル殺人事件」「肉の蝋人形(1933)」のマイケル・カーティズが監督し、「世界は還る」のトニイ・ゴーディオが撮影した。主役フランシスを助けて「肉体」のリカルド・コルテス、「女性二重奏」のライル・タルボット、「上海特急」のワーナー・オーランド、ルース・ドネリー、レジノルド・オウエン、ホバート・カヴァナ等出演。

ストーリー

白系ロシア人のターニャは危難を救ってくれたトニイに恋をして、彼に伴われてビルマのラングーンに流れて来た。ラングーンの暗黒界の親分ニックはターニャに彫れて、彼女を譲らねば殺すとトニイを脅かした。トニイに捨てられてターニャはニックを操って巧みに身を守った。が彼女はイギリス将校たちの風紀を乱す罪で追放を命じられた。ラングーンへは2度と帰らないつもりで、ターニャはマンダレイ行きの船にのった。船中で彼女はグレゴリー・バートンという医師と知り合った。彼はアメリカウェスト・ポイント陸軍士官学校行為だったが、乱酔中候補生の手術をして死亡せしめたために免職となり、南洋諸島の熱病研究に来ているのだった。2人は恋し合った。一方トニイはターニャがマンダレイへ去ったことを聞いて、先回りをして寄港地で乗船した。そして彼女に復縁を迫ったがターニャはもちろん拒絶した。そのトニイは次の寄港地で彼を捕縛するために官憲が乗船する旨の暗号電報を受け取った。トニイはターニャの部屋に忍び入り、卓子に酒盃2個を於て恰も彼女が何入りかを毒殺したかの如き鐙拠をこしらえて姿を隠した。そのためターニャはトニイ殺しとして船長の命令で監禁された。官憲は船に入港する前に乗船した。船長はトニイが自殺したと言って官憲を返した。それを知ったトニイはターニャに2人でマンダレイで青樓を経営しようと申し出て、酒を乞うた。ターニャは消毒用劇薬を酒盃に注いだ。一息に飲み干したトニイは苦しみながら窓から河中に墜落してしまった。船長は密航者からトニイが隠れていたことを聞き、結局トニイは逃げ去ったものと信じた。ターニャはバートンに自分の暗い過去を語り、トニイとの恋愛を告白した。バートンは現在のターニャを愛するものであるが、トニイが生きていては自分たちの愛も脅かされるだろうと言った。ターニャは思いきって彼女がトニイに毒盃を飲ませたことを告げた。過去を精算したターニャとバートンには新しい生活の暁が持っていた。

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作品データ

原題
Mandalay
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


[c]キネマ旬報社