
佐久間由衣
荒井ひろみ
あらいぴろよのエッセイ漫画を、連続テレビ小説『ひよっこ』で主人公の親友を演じた佐久間由衣主演で映画化。心の隙間を満たすゲームのように清純派を装い男たちを翻弄するひろみは、本気で好きになった安藤を落とせず自棄になった姿を三沢に見られてしまう。監督は「旅猫リポート」の三木康一郎。愛されたいという気持ちを持て余すひろみを佐久間由衣が、ひろみが自分と向き合うきっかけとなる三沢を「怒り」の森山未來が、ひろみを見守るシェアハウス仲間を「銃」の村上虹郎と「ハッピーアイランド」の大後寿々花が演じる。第32回東京国際映画祭特別招待作品。
※結末の記載を含むものもあります。
26歳の荒井ひろみ(佐久間由衣)は、デパ地下で働く独身女。彼女の趣味・特技は異性にモテること。ナチュラルなメイクに露出控えめのワンピースをまとい、絶妙なタイミングでスキンシップを図り、視線や会話のテクニックを駆使して相手を翻弄し、狙った男に告白させたらフェイドアウトしてしまう。ひろみにとって、恋愛は日々の心の隙間を満たすゲームだった。清楚系女子のふりをして次々に男たちを戦略的に落としていく一方で、シェアメイトと暮らす家に帰るとまるで別人のようにだらしなく、シェアハウス仲間のコジ(村上虹郎)と彩(大後寿々花)はそんなひろみのことを清純派を装った“隠れビッチ”だと言ってたしなめるものの、彼女は聞く耳を持たない。そんな中、同じ職場の安藤(小関裕太)相手に仕掛けるが、数年ぶりに思い通りにならず、安藤を本気で好きになっていたことに気付きショックを受けるひろみ。さらにはやけ酒をあおり酔いつぶれている姿を同じデパートに勤める三沢(森山未來)に目撃され、醜態をさらしてしまう。ひろみは三沢に隠れビッチであることを打ち明け、封印してきた過去と向き合い始めるが……。
[c]『“隠れビッチ”やってました。』フィルムパートナーズ/光文社 [c]キネマ旬報社