エンテベ空港の7日間|MOVIE WALKER PRESS
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エンテベ空港の7日間

2019年10月4日公開,107分
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これまでに3度映画化された、歴史的な飛行機ハイジャック事件とそこで繰り広げられた奇跡の救出劇を、史実を再検証して描いた政治サスペンス。W主演となるハイジャック犯役を、『ラッシュ プライドと友情』のダニエル・ブリュールと、『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクが演じ、『エリート・スクワッド』でベルリン映画祭金熊賞を受賞したジョゼ・パジーリャがメガホンをとる。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1976年6月27日。イスラエルの都市テルアビブからパリへ向かうエールフランス機が、4人のハイジャック犯に乗っ取られる。ウガンダのエンテベ空港に着陸し、旧ターミナルに乗客を監禁した犯人たちは、500万ドルと50人以上の親パレスチナ過激派の解放を要求。多数の自国民を人質に取られたイスラエル首相は、交渉の道を探りながらも、秘密裏に大胆不敵な人質奪還計画を進めていく。

作品データ

原題
7 DAYS IN ENTEBBE
映倫区分
G
製作年
2018年
製作国
イギリス=アメリカ
配給
キノフィルムズ
上映時間
107分

[c]2017 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.6
  • rikoriko2255

    杉ちゃん

    4.0
    2019/10/26

     1976年6月27日、イスラエル・テルアビブ発パリ行きのエールフランス機が4にんのハイジャック犯に乗っ取られた事件の4回目の映画化。

     過去3作(1976~7年)は未見であることと、事件当時は、まだ小学生だったこともあり、事件について殆ど記憶はなく、予備知識は他の人のレビューと映画のチラシを読んだ程度で鑑賞してきました。

     映画全体の感想として、事件の内容どうこうより、関わった複雑な人間模様が良く描かれていて、特にハイジャック犯、イスラエル側、特殊部隊、人質などの人間模様がドラマを構成しているところが、面白かったです。

     その中でも、ハイジャック犯のドイツ極左の過激派グループ「革命細胞」(通称RZ)の二人の心情には共感できて、胸が痛くなりました。

     冒頭から要所で映るダンスも悪くはありませんでしたが、サンダーボルト作戦決行時はいらなかったかな・・・

     最近、「ホテル・ムンバイ」や「15ミニッツ・ウォー」など実際に合った事件を基にした映画の鑑賞が続いているのですが、やはり、ドラマに人間模様が描かれているといないとでは、映画としての面白さが全く違うことをあらためて感じました。
     

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  • rikoriko2255

    3.0
    2019/10/24

    冒頭や序盤に挟み込まれらダンスが、凄く意味深で、緊張感を増す。意図は読み切れないけど。

    3回目の映画の歴史的な飛行機ハイジャック事件。
    乗客の犠牲者が少ないのが評価されているのかなぁ。
    若くても、母国への愛のため‥と動く青年たちは真剣。
    それに比べると、ドイツの彼はやっぱり甘いな。
    自国の先人を恥、責める。
    でも自分は人質を危険にさらし、ハイジャックのせいで派遣された兵士は命を落とす。
    彼らにも帰る約束があり、待っている人がいたりする。
    そこに思い至らず正義のつもりでいる。自分の価値観だけの正義なんて通用しない。
    だから揺らぐし、そもそも利用されたんだろうね。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2019/10/12

    冒頭に衝撃的なバットシェバ舞踊団のダンス。あんなパワフルで衝撃的なパフォーマンスは初めて。目を奪われる。

    冒頭だけではない。ラストに中心のストーリーも汲み取った非常に深い作品。
    何度も映画化されていから安易に描けない。ハイジャックしてウガンダのアミンやドイツの赤軍、イスラエルの特殊部隊やらどんどん加乗。パレスチナ問題やドイツ赤軍、バーダー・マインホフやら多数を知っていないとかなり置いてきぼりになる。
    ハイジャックしたからといって要求が通じることはない。アミンなんてよくあんな思考で国を独裁できたもんだ。空港を見れば国の世界ランクがわかる。

    生まれた星のもと、永遠に対立は続くのか。結局この事件が終焉しても根本は変わらない。もう少し彼らについて学んで観るべきだったな。監督をはじめ、実に国際色豊かなキャスティング。演技のレベルからなかなかここまでの高水準を保つのも難しい。他の作品と見比べてもみたい。

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  • rikoriko2255

    コージィ

    4.0
    2019/10/9

    イスラエル軍による、ハイジャック人質救出作戦「サンダーボルト」。
    私はリアルタイムでは知らない世代だが、いくつかの映画で知識が多少。
    『エンテベの勝利』(1976米)
    『特攻サンダーボルト作戦』(1976米テレビ映画)
    『サンダーボルト救出作戦』(1977イスラエル)
    による。
    これらに続く4回目の映画化。
    今までは「極悪非道のテロリストを倒したイスラエル特殊部隊すげー」映画ばかり。

    今回の作品は、テロリスト側、イスラエル政府側の両方から描いていて、それぞれの立場や思想、政治的に直面した事件以外の問題などを描いておりました。

    できるだけ現実にあったことをトレスする意図で作られたのか、サンダーボルト作戦自体があっという間に終わってしまい、軍や政府のヒーロー性は陰をひそめ、映画としては地味な出来に。
    主人公が、犯人のドイツ人も同然で、感情移入はできないし、そこに至るまでのストレスの重さと長さが、ちょっぴりつらかったかな。
    今に至るイスラエル・パレスチナ問題(紛争)の複雑さは、しっかり伝わってきた。

    あとで読んだパンフレットによると、イスラエルで盛んなダンスをあちこちにインサートし、紛争背景の混沌を表現しているらしいのだが、観るこちらにダンスの持つ意味や基礎知識がなかったため、観ている間は「?」の嵐となってしまった。

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  • rikoriko2255

    ノリック007

    5.0
    2019/10/4

    40年以上も前の話で、登場人物の背景も複雑ですから、予備知識に不安がある人は、
    事前にパンフレットを購入し、読んだ方が良いと思います。

    いまだに、パレスチナ・イスラエル問題は解決していません。
    なぜ、日本人やドイツ人がパレスチナのテロリストとして、事件を起こしたのか
    を考えるきっかけになれば、良い映画です。

    バットシェバ舞踊団「エハッド・ミ・ヨデア」というダンスで始まり、物語と共に
    上演されます。
    監督曰く、「イスラエルとパレスチナの抗争はお互いに傷つけ合っている」という
    ことを比喩的な形で表現したそうです。

    ドイツ人がユダヤ人を「選別」し、大量虐殺したことについては、
    「シンドラーのリスト」「ヒトラーと戦った22日間」「否定と肯定」
    「ヒトラーを欺いた黄色い星」「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」
    「ゲッベルスと私」という映画を鑑賞すると理解できます。

    ハイジャック犯が、ドイツ人ではなく、日本人であったとしても不思議はない
    という以下の事実も知った上で鑑賞すると理解が深まると思います。

    1972年5月8日、パレスチナ過激派テロリスト4人が、ベルギーのブリュッセル発
    テルアビブ空港行きのサベナ航空のボーイング707型機をハイジャックして、
    ロッド国際空港に着陸させ、逮捕されている仲間317人の解放をイスラエル政府に
    要求しました。
    イスラエル政府はテロリストによる要求を拒否し、ハイジャックしている
    テロリストを制圧し、犯人の内2人は射殺され、残る2人も逮捕されました。
    93人の人質の解放に成功したものの、乗客1人が銃撃戦で死亡しました。

    この事件に対する報復として、以下の事件が起きました。

    1972年5月30日、日本赤軍幹部の奥平剛士(27歳)と、京都大学の学生だった
    安田安之(25歳)、鹿児島大学の学生だった岡本公三(25歳)の3名が、
    パリ発ローマ経由のエールフランス機でロッド国際空港に到着し、スーツケース
    から取り出したVz58自動小銃を旅客ターミナル内の乗降客や空港内の警備隊に
    向けて無差別に乱射し、26人を殺害し、73人に重軽傷を負わせました。
    奥平剛士は射殺され、安田安之は自殺し、岡本公三は逮捕されました。

    アラブとイスラエルの抗争に無関係とされていた日本人が、一般市民を無差別に
    殺害したことは世界に衝撃を与えました。

    日本政府は、イスラエル政府に襲撃事件に関して公的に謝罪の意を示すとともに、
    犠牲者に100万ドルの賠償金を支払いました。

    そして、本映画の「エンテベ空港奇襲作戦」へと続きます。

    1976年6月27日、イスラエルのテルアビブ空港発、ギリシャのアテネ空港経由、
    フランスのパリ空港行きのエールフランス139便、エアバスA300(座席数300席)が、
    ハイジャックされ、ウガンダのエンテベ空港に着陸し、岡本公三を含むイスラエルで
    服役中のテロリスト40名に加えてドイツ等などで服役中のテロリストの釈放を要求
    しました。

    岡本公三は、今はレバノンのヨルダンで暮らしています。

    今でも、イスラエルのテルアビブ空港等では日本人に対する入国審査と出国審査は
    厳しく行われています。

    パンフレットは、よくできているので、映画を理解したい人にはお勧めできます。

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  • rikoriko2255

    regency

    3.0
    2019/9/10

    過去に何度か映画化されたエンテベ空港ハイジャック事件だが、本作はハイジャック犯(テロリスト)側に主軸を置いた作りにしている点がポイント。
    中でも、冷徹さと脆さが同居した主犯格の女性を演じたロザムンド・パイクがイイ。特に終盤での電話シーンに唸る。
    もう一人の主犯格でナチを嫌悪するドイツ人男性を演じるのが、過去に何度もナチス将校を演じてきたダニエル・ブリュールというのも面白い。

    オープニングとクライマックスで挿入される舞踊団のダンス。
    初見ではどういう意図か分からなかったが、ジョゼ・パジーリャによると第二次世界大戦前後のパレスチナへのユダヤ人の流入を意味した踊りで、いまだ和平交渉が行われていないイスラエルとパレスチナへの皮肉を込めたとか。
    リメイク版『ロボコップ』でもアメリカを皮肉っていたパジーリャは、クセモノ中のクセモノ監督だ。

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