イヴの総て|MOVIE WALKER PRESS
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イヴの総て

1951年9月16日公開,0分
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1950年度アカデミー賞において、作品賞以下6つのオスカーを獲得した作品で、20世紀フォックスの総帥ダリル・F・ザナックが製作にあたっている。「他人の家」のジョセフ・L・マンキーウィッツが脚色及び監督を行い、彼は「三人の妻への手紙」に続いて2年連続のオスカア脚色賞、監督賞を得た。撮影は「他人の家」のミルトン・クラスナー、音楽は「廃虚の群盗」のアルフレッド・ニューマンである。以下のスタッフでは、衣裳監督のチャールズ・ル・メヤと、ベティ・デイヴィスの衣裳デザインのイーディス・ヘッド、録音のW・D・フリックとロジャ・ヒイマンがオスカーを得ている。出演者は「月光の女」のベティ・デイヴィス、「廃墟の群盗」のアン・バクスター、「星は輝く」のセレステ・ホルム、「天国の怒り」のジョージ・サンダース(オスカー助演男優賞)、「頭上の敵機」のゲイリー・メリル、「星は輝く」のヒュー・マーロウらブロードウェイ出身俳優を中心に、「三人の妻への手紙」のセルマ・リッター、監督兼俳優のグレゴリイ・ラトフ、「一ダースなら安くなる」のバーバラ・ベイツ、マリリン・モンローらが共演する。ブロードウェイ劇界の内幕をついたハイ・ブラウ喜劇で、オスカア以外にも各国各種の映画賞を獲得した50年度の代表的アメリカ映画。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

アメリカ劇界最高の栄誉であるセイラ・シドンス賞が、新進女優イヴ・ハリントン(アン・バクスター)に与えられた。満場の拍手のうち、イヴの本当の姿を知る数人の人達だけは、複雑な表情で彼女の受賞を見守るのだった。8ケ月前、劇作家ロイド・リチャアズ(ヒュー・マーロウ)の妻カレン(セレステ・ホルム)は、毎夜劇場の楽屋口で大女優マーゴ・チャニング(ベティ・デイヴィス)に憧れの目を向けている田舎娘イヴを知り、マーゴに紹介した。その哀れな身上話はひどくマーゴを感動させ、イヴはマーゴのアパートに住込んで秘書の役をすることになった。目から鼻へ抜けるようなイヴの利発さに、マーゴは愛情とともに次第に警戒心を抱きはじめたが、たまたまマーゴの家でのパーティーの夜、ハリウッドの仕事から帰って来たマーゴの恋人、演出家のビル(ゲイリー・メリル)に対するイヴの厚かましい態度は、マーゴをすっかり怒らせてしまった。この夜カレンにとりいってマーゴのアンダア・スタディに推薦してもらったイヴは、マーゴの知らぬうちに批評家アディスン(ジョージ・サンダース)に真価を認められるに至った。マーゴはビルやロイドに当り散らし、その横暴さはカレンまで立腹させた。カレンはマーゴをこらしめるため自動車旅行の途中わざと車のガソリンを抜いてマーゴを欠勤させ、イヴを舞台に立たせた。処女出演は大成功で、アディスンは殊更マーゴの老齢を当てこすってイヴへの賛辞を書きたてた。この記事でカレンも態度をひるがえしかけたところ、ビルに言い寄って失敗したイヴは逆にガソリン事件を種にカレンを脅迫し、ロイドのマーゴ用脚本をせしめた上、彼を籠絡した。しかしロイドと結婚してブロードウェイを征服しようとしたイヴは、過去の偽りにみちた正体と汚ないヤリ口の証拠をすべてアディスンが握っていることを知った。かくてイヴは、1枚上手のアディスンにあやつられたまま、ほかの人々を踏台にして、栄誉の席についたのだった。受賞の夜、アパートに帰ったイヴは、フィービー(バーバラ・ベイツ)という演劇志望の少女が部屋に座りこんで、こまごまと彼女の用を足すのをみた。イヴが寝室に入った後この少女は、イヴの衣裳をつけて鏡の前に立ち、丁度8ケ月前にイヴがマーゴの衣裳でしたと同じように、自らの姿に法悦を感じていた。

作品データ

原題
All About Eve
映倫区分
G
製作年
1950年
製作国
アメリカ
配給
セントラル
上映時間
0分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.6
  • たっかん

    5
    2014/12/2

    とにかく凄まじい女優の根性を見せつけられる映画だった。
    女優を目指すイヴ(アン・バクスター)の凄い根性、ベテラン大女優(ベティ・デイヴィス)の嫉妬などが火花を散らす強烈なインパクトある傑作。

    多数の鏡を組み合わせて「無数の女優目指す女の姿を映す場面」が圧倒的だった。
    因果応報を予感させるあたりも絶妙。

    マリリン・モンローが新進女優としてチョイ役で出演している。

    さすがアカデミー作品賞など多数受賞しただけある大傑作。

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  • ettam

    5
    2013/9/25

    アカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞、録音賞、衣装デザイン賞と6部門を受賞した作品です。

    若手女優のイヴがアメリカ劇界最高の栄誉であるセーラ・シドンズ賞を受賞。彼女がどのようにしてそこまで登りつめたか、受賞から8ヶ月前にさかのぼってのストーリー。彼女が貪欲というかやり方が汚いというか、まぁ~このくらいやらないと有名女優の座は勝ち取れないのでしょう。この作品を観るとこういう世界の裏の実態を見ているような気がします。

    この作品ではまだ無名のマリリン・モンローが出演しています。この作品に出演した当時は24~25歳です。1952年『ノックは無用』がモンローの初主演作品です。イヴの総てを観るとモンロー自身がどのようにして主演を勝ち取ったのかも気になるところですね

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