志尊淳
潤一
ミステリアスな青年と女たちが織りなす刹那の愛を描いた直木賞作家・井上荒野による短編集を、「走れ!T校バスケット部」の志尊淳主演で実写化。無職で宿無し、女から女へと渡り歩く潤一は、女たちの孤独な日常の隙間に入り込み、小さな波紋を残し去っていく。映画監督・是枝裕和率いる制作者集団・分福が企画した連続ドラマ。分福作品の企画プロデュースに携わってきた北原栄治と「夜明け」の広瀬奈々子が監督、脚本を「エンディングノート」の砂田麻美が手がけ、分福所属の制作者が集結。連続ドラマを対象にした国際的ドラマの祭典・カンヌシリーズ2019にノミネートされた。テレビ放映・配信に先駆けて劇場上映。
26歳の潤一は、無職で宿無し。気まぐれに女から女へと渡り歩いている。出産を控えた妊婦の映子、妹の夫と寝る環、亡くなった夫の不倫を疑うあゆ子、夫に束縛されている装丁家の千尋、処女を捨てたい女子高生・瑠依、毎日男漁りに繰り出す美夏。彼女たちの寄る辺ない日常の隙間に、潤一はいつの間にか現れ、そして消えていく。潤一との刹那の愛で輝きを取り戻す女たち。潤一は一人の女のそばにとどまらず、小さな波紋だけを残しふらりと去っていく。
[c]2019「潤一」製作委員会
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