性についての話題がタブー視されていた1980年代に性の悩み相談で一大ブームを巻き起こしたドクター・ルースを取り上げるドキュメンタリー。ホロコーストで家族を失うなど時代に翻弄されても自分らしく生きる90歳の現役セックス・セラピストの生き様を追う。監督は「ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~」で2014年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門監督賞を受賞したライアン・ホワイト。
ストーリー
1981年、ニューヨーク。日曜深夜のラジオトーク番組『セクシュアリー・スピーキング』で誰も教えてくれない性の悩みをズバリと解決するドイツ訛りのドクター・ルースことルース・ウエストハイマーは、そのチャーミングなキャラクターで一躍人気者に。彼女の評判は全米中に広がり、1984年には全国ネットでテレビ番組がスタートし、一大ブームを巻き起こした。性に関する話題がタブー視されてきた時代に、ドクター・ルースはエイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添ってきた。そんな彼女は、少女時代に家族をホロコーストで失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。まだ女性が学ぶことが難しかった時代にソルボンヌ大学で心理学を学び、コロンビア大学院で博士号を取得し、セラピストとしての知識を深めるためコーネル大学へと進学。その間に渡米し、英語も不十分なまま、シングルマザーとして娘を育てた。そして30歳の時、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと結ばれる。自分らしく生きるために学び、恋をし、戦い、働いてきたドクター・ルース。何があっても前に進み続けるポジティブな彼女の生き様を追う。
スタッフ
監督、製作
ライアン・ホワイト
製作
ジェシカ・ハーグレーヴ
製作
クリストファー・レジェット
製作
ラファエル・マーモア
製作総指揮
ペギー・ドレクスラー
撮影監督
デヴィッド・ポール・ジェイコブソン
音楽
ブレイク・ニーリー
美術
ダニエル・デュリツキー
編集
ヘレン・キーンス
日本語字幕