リチャード・ジュエル|MOVIE WALKER PRESS
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リチャード・ジュエル

2020年1月17日公開,131分
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『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』など、近年実話ベースの名作を数多く手掛けてきた巨匠クリント・イーストウッドの監督第40作。1996年のアトランタ五輪で起きた爆破テロの真実を映しだす。主演を『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のポール・ウォルター・ハウザーが務め、サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、オリヴィア・ワイルドらが共演。

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リチャード・ジュエル

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1996年、アトランタオリンピックの最中に起きた爆破テロ事件。不審なバッグを発見した警備員リチャード・ジュエルは、迅速な通報を行い多くの命が救うが、第一発見者であることから容疑者として逮捕されてしまう。マスコミによる報道が過熱するなか、彼の無実を信じる弁護士ワトソン・ブライアンは、ジュエルを陥れようとするFBIの執拗な捜査に異を唱える。

作品データ

原題
RICHARD JEWELL
映倫区分
G
製作年
2019年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ブラザース映画
上映時間
131分

[c]2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC [c]キネマ旬報社

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映画レビュー

4.0
  • rikoriko2255

    mocoa

    3.5
    2020/10/18

    FBIとマスコミの手によって、淡々と冤罪がつくられていく様が実に不気味でした。失礼ながらこちらの事件に明るくないのですが、この「リアル感」と「生活感」の描写、うまい…さすが…と息を呑みつつ鑑賞。秀作。 「いったん上げて落とす」もここまで来ると出来レースのようですね。米国特有の「ヒーロー感」についても再考させられました。 イーストウッド監督は何歳までメガホンを取り続けるのでしょうか…精力的な姿勢に頭が上がりません_(._.)_

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  • rikoriko2255

    みるみる

    3.0
    2020/8/30

    こんな事が本当にあるんですね、うーん。 イーストウッド監督作品という事で観たのですが主人公がただいい人だけじゃなくてちょっと癖があったりするところが流石イーストウッド作品だなと思いました。 リチャード・ジュエル氏が早くに亡くなっているのが残念でしたが犯人が見付かり彼の無実がきちんと証明されたのはホッとしました。

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  • rikoriko2255

    お水汲み当番

    5.0
    2020/7/19

    マスゴミが誰からの批判も受けず、のうのうとフェイクを垂れ流すことができていた時代。 特権階級として言葉の暴力を揮いつづけ、批判を浴びることもなかった時代の一つの悲劇を、丁寧に描いたエンターテイメント映画です。 内容は観ての通りとしか言いようがありませんが、マスゴミがまだマスコミと呼ばれていた時代の暗黒に立ち向かった英雄二人の物語で、特ダネを取るためなら女の武器を平気で使う記者とか、さもありなんという感じであり、どこからがノンフィクションで、どれがフィクションなのかわからないという点が弱点と言えば弱点なのかも知れません。 ただ、思うのですが、この映画も該当するハリウッド映画の一つの系統のことです。 すなわち、日が当たらない縁の下の英雄や、虐げられた人々に対して、キチンとスポットライトを当てる映画を作ることによって、しかも多くの人が観るようにエンタメとして完成した作品を作ることによって、鎮魂し、国家としての反省の意志を示すという姿勢を示す一連の映画作りについて、羨ましいなと思うのです。 それらを受け入れ、エンタメとして成立させることを許容する度量の広いアメリカ人の国民性。 ひるがえってわが日本はどうでしょうか。 リチャード・ジュェルの冤罪に対比できるのは、オウム真理教の松本テロで犯人と目された河野義行氏の冤罪事件がまず頭に浮かびますが、たしかに映画化されたものの、ごくわずかの目にしか触れていません。 制作者の肝っ玉の据わらなさを象徴するように、そもそも河野氏をはじめ、みんなを仮名にしている始末です。 日本とハリウッドの間に存在する、この絶望的な「志(こころざし)」や肝っ玉の差について、あれこれ想いながら、私はこの映画を観ていました。 ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。

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  • rikoriko2255

    門倉カド(映画コーディネーター)

    3.0
    2020/5/3

    【賛否両論チェック】 賛:命を救う行動をしたにも関わらず、容疑者とされてしまった主人公の戦いを通して、決して他人事ではないその怖さや、メディアから情報を得る者としての在り方を考えさせられるよう。 否:物語そのものは非常に淡々と進んでいくので、興味を惹かれないと思わず眠くなってしまうかも。  爆弾を発見し、多くの人を命を救ったにも関わらず、容疑者として全国民から疑惑の目を向けられてしまう主人公・リチャード。そんな彼のために孤軍奮闘する弁護士・ワトソンや、無実を信じ続ける母・ボビの姿に、メディアから情報を得るしかない1人の人間としての在り方を、改めて問われているような気がしました。  そして1番考えさせられるのは、こうした事件や騒動が誰の身にも起こりうるということです。実話だからというのも勿論ですが、決して他人事やフィクションでは片づけられない、本当に身につまされる内容でした。  展開そのものは非常に静かに進んでいくほか、どうしても同じようなシーンが続いていくので、事件や物語に関心がないとどうしても退屈してしまうかも知れませんが、明日は我が身という気持ちでご覧になっていただきたい、そんな作品といえそうです。

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  • rikoriko2255

    mog

    4.0
    2020/2/26

    地味だけど手堅い作りの良い映画。主人公含め、味方勢の役者が皆んな良い味出してました。

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  • rikoriko2255

    tom

    4.0
    2020/1/27

    権力がモンスターとなって人を襲います。 国とメディアの2大権力が襲いかかれば ひとたまりもありません。 そんなモンスターに勇敢に立ち向かい 何とかこの戦いは勝てました。 でも勝てない人もたくさんいるでしょう。 冤罪ってこんな風にして生まれるのですね。 イーストウッド監督の作品の作り方が丁寧で 完全にこの実話の中に放り込まれてしまいました。 最近のサム・ロックウェルの素晴らしい演技。 またひとつサム・ロックウェルの代表作が増えました。

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  • rikoriko2255

    4.0
    2020/1/20

    これは、キャスティングが良いなぁ。 ジュエル側で話が進んで居なかったら、充分怪しく見えるもんな。あの偏狭的正義感は。 滅茶苦茶非常識っぽくて、ハラハラするんだけど、本人は全然分かっていない。 なんだけど、最後に彼らと対峙した時の彼の純粋言葉は、凄い武器だったな。 ペンは剣よりも強いから、使い方を間違えたり、ふさわしくない人がその武器を手にする事は本当に、危険だなぁ。 あの女性記者のcrazyさが秀逸。 母親役のKathy Batesは安定の存在感だなぁ‥ 有っちゃいけないんだけど、日常的に有りそう。絶体黒だと踏んで、証拠が無いから、取りあえず拘束して後から固めて身動き出来なくする手法。 畑違いっぽいのに凄く頼もしい弁護士さん。彼と知り合いだったのは幸運だったね。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    potewoods

    5.0
    2020/1/19

    いまや毎度欠かさず新作を映画館で見るイーストウッド監督作。 御年90歳 と、アメリカの生ける伝説、良心、宝。 今作も、とっても感動し、胸が空き、勇気と希望が湧く、とても良いものでした。 これって、いわばアメリカにとっての忠臣蔵 なのかな?って、忠臣蔵詳しくないけど、ぼんやりとそんなことを思った。忠臣蔵も いいかもね。 ビラにあったり、レビューで書かれているようなほどには、メディア批判の色合いは濃くなかった、と私は感じました。いやメディア批判ももちろん含まれているし、人によってそこにすごく憤りを感じて、実社会のメディアへの嫌悪を重ねてひしひしと感じる人もいるかと思います。わたしもマスコミ/オールドメディアには普段うんざりしています。もはや当たり前のことです。 ところでこの映画において、そんなメディア批判は、案外さらっとしているなと感じました。 むしろフォーカスしているのは、素朴な、素直な、ごくありふれた、飾らない、気の利かない、不器用な、ある一人の等身大の正義感とプライド、それへのリスペクトが常にフォーカスの中心だったように思います。決して高潔な聖人ではないのです。人並外れたヒーローの話では、いけないのです。それでは危険にもなりうるのです。 サム・ロックウェル とっても好きです。最初登場したところでは嫌な人なんかと思った。でも違った。粋なやりとりですね。スニッカーズとゲーセンの思い出が美しい。

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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2020/1/19

    随分ざっくりとした捜査で犯人を挙げたもんだ。これは警察の怠慢とマスコミの儲け主義である。 たかだか警備員のジュエル、彼だけだったら正しい結果は出せなかった、いや、有無言わせず刑務所だっただろう。偶然というかワトソンとの出会いがあったからこそである。 野心やスクープは記者やマスコミには必要だ。しかし裏付けがなければ、これは警察だって同じだ。フェイクや誤報は誤ってすむ問題ではない。FBIは早く犯人を挙げることはもちろんだが、この場合真犯人が再度犯行を起こしていたら一体どうするつもりだったのだろう。しかもこの事件、容易にジュエルが犯人ではないことを証明できるからこそ、司法機関に不安を覚える。 息子を信じて疑わない母の愛、ジュエルと二人三脚として腹をくくった弁護士、そしてただただ純粋に正義をつらぬく彼。昨今のマスコミだけではないSNSの広がり、2020年の東京オリンピック、何が起こるかわからない、やたら滅多に情報に踊らされてはならないなぁ。 ただ、このジュエル、せっかく念願かなった警官になれたのに、体調管理不足が非常に残念だ。

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  • rikoriko2255

    杉ちゃん

    4.0
    2020/1/19

     ここ数年、実際にあった事件やその裏に隠された真実に的を絞った監督作を世に出しているイーストウッド監督の新作は、1996年のアトランタ爆破事件で英雄から一転、メディアリンチによって事件の容疑者に祭り上げられた男性の実話の映画化!  今年で90歳になるというのだから、もう驚きを通り越して「奇跡」といっても過言ではないほど、またしても面白い映画と撮っていました。  映画を観て、あらためて「メディアリンチ」の怖さを痛感したと同時に、マスコミという「モンスター」が操作している「情報」の怖さに怒りさえ感じてしまいました。  そんな内容でも、イーストウッド監督の映画は、ドラマがしっかりしていること、また、必ず「希望」の光があることから、ドラマに深みが出るので説得力があります。  また、俳優陣も頑張っていて、特に主人公の母親役のキャシー・ベイツに泣かされ、弁護士役のサム・ロックウェルに「真のヒーロー」を見ました。  特にキャシー・ベイツはアカデミー賞助演女優賞取るかもしれませんよ!

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  • rikoriko2255

    モットー

    5.0
    2020/1/18

    またまた再び見せてくれました! クリント・イーストウッドの映画は、<ホントとウソ>、<本物と偽物>を描き分けることで、目に見えない大切なものが何なのかを描き出すことが常に一貫したテーマになっている。 奇を衒わずに、奇抜さを装わず、起承転結がしっかりしている展開、チョット皮肉な笑いを誘うひと味も付け加えて、静かに淡々と対象と向き合いその内側を描き込んでいく、映画らしい映画を撮れる人の本物がここにある。 射撃の腕が確かなところは少し似ているかもしれないが、ダーティハリーのようなスーパーヒーローとは違うリアルな英雄のオチの決め台詞は全ての人の胸に突き刺さる。

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  • rikoriko2255

    ノリック007

    5.0
    2020/1/17

    題名の「リチャード・ジュエル」は、アトランタ爆破事件の 第一容疑者です。 法廷ドラマではなく、ドキュメンタリーで、ヒューマンドラマです。 アトランタ爆破事件を知りたいという人々には良い映画です。 報道関係者や捜査関係者はもちろん、SNSで事件について投稿したり、 リツイートする人々にも良い映画です。 現在は、報道関係者や捜査関係者だけでなく誰でもがSNSで、 報道加害者にも報道被害者にもなります。 報道だけでなく、盗聴の恐怖もあります。 「ニュースの真相」や「大統領の陰謀」が好きな人には向いています。 私も、その一人です。 第一発見者が、犯人である確率は5%ぐらいで、 「第一発見者は、第一容疑者」というのは捜査の基本です。 情況証拠や自白のみで事実認定をするのは間違いではありません。 情況証拠や自白のみで事実認定をすることで「無実であるのに 犯罪者として扱われてしまうこと」が起きます。 事件の第一容疑者として尋問され、報道被害を受けて、無実を 勝ち取るのは困難です。 権力ある人には金があり、弁護士を雇い、起訴を免れるのが現状です。 権力のない人には金がなく、弁護士を雇えず、起訴されて、99.9%の 確率で有罪になるのが現状です。 米国では、お金がない人でも、無罪を勝ち取れば、莫大な賠償金を 得ることができるので、弁護士を雇ことができます。 「エリン・ブロコビッチ」を鑑賞すると分かります。 日本では、お金がない人が、無罪を勝ち取っても、莫大な賠償金を 得ることができないので、弁護士を雇ことができません。 ストーリーは、時系列を前後させることはないので、分かりやすいです。 テーマは重いですが、所々で笑いも起きました。 まず、人間関係が紹介されます。 リチャード・ジュエルは、中小企業局アトランタ事務所で、備品係を しています。 ワトソン・ブライアント弁護士は、中小企業局アトランタ事務所で、 細かいことに気が付くリチャード・ジュエルと知り合い、「レーダー」 というあだ名をつけます。 FBI捜査官のトム・ショウは、キッシー・スグラックに捜査情報を漏らす 架空の人物です。 キッシー・スグラックは、アトランタ・ジャーナルの女性記者です。 ボビ・ジュエルは、リチャード・ジュエルの母親です。 ナディア・ライトは、ワトソン・ブライアント弁護士の秘書です。 それでは、年表です。 1994年6月27日、長野県で松本サリン事件が発生しました。 1994年6月29日、報道機関は、河野義行さんを容疑者扱いする報道を行いました。 永田恒治弁護士は、松本サリン事件において、事件の第一通報者で、 容疑扱いをされていた河野義行を、弁護士として支援しました。 1995年3月20日、東京都で地下鉄サリン事件が発生しました。 1995年5月27日、報道機関は、河野義行に謝罪しました。 1996年7月19日、アトランタオリンピックが開幕しました。 1996年7月27日、オリンピック公園の屋外コンサート会場で爆破事件が発生し、 2名が死亡、111名が負傷する事件が発生しました。 1996年7月30日、地元紙アトランタ・ジャーナルは、号外一面トップでFBIが 第一容疑者としているリチャード・ジュエルを実名で報道しました。 FBIは、リチャード・ジュエルに尋問を開始しました。 リチャード・ジュエルは、ワトソン・ブライアント弁護士に電話しました。 1996年7月31日、リチャード・ジュエルは、ワトソン・ブライアント弁護士に会い 弁護を依頼しました。 FBIは、リチャード・ジュエルの自宅を家宅捜索しました。 1996年10月26日、FBIがリチャード・ジュエルは捜査対象から外れたことを発表 しました。 2003年5月31日、元米陸軍兵士で爆弾に詳しいエリック・ルドルフが犯人として 逮捕されました。 カルロス・ゴーン容疑者は逃亡し、捜査協力せず、英雄ではありません。 カルロス・ゴーンが逃亡を計画し、逃亡を実行し、カルロス・ゴーンの 弁護士である弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士は、初公判の前に 「ノー・コメント」と言い残して、辞任しました。 カルロス・ゴーンが、「弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士のことを、 ウスノロで、間抜けの、アホ野郎」とでも言ってくれれば納得しますが、 何も言わないなら、共犯ではないかと思います。 日本には、弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士のような弁護士がいるから、 日本では取り調べ中に弁護士を同席することすら権利として認めるわけ にはいきません。 パンフレットは、よくできているので、映画を理解したい人には お勧めできます。

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  • rikoriko2255

    shiron56158431

    5.0
    2020/1/16

    主人公リチャード・ジュエルのヤバイ感じが絶妙。 仕事熱心なのはわかるけど、やや行き過ぎの感が否めない。 悪い人じゃないかもしれないけど、思い込みが激しく、人との距離感が上手く取れていないような… 会話が微妙に噛み合っていないような部分も怖いし… 「正しい」を振りかざして人を従わせる事で、鬱憤を晴らしている風にも見える。 趣味も普通にヤバイしww この危ういバランスが本当に素晴らしい! プロフェッショナルな英雄が不当に糾弾される姿は『ハドソン川の奇跡』でも描かれていましたが、危うい人物のグレーゾーンを描く事で、冤罪と戦う物語だけに留まらないテーマが広がっていました。 家族の愛、信頼、友情などの人間の普遍的なテーマはもちろん、社会的なテーマも鋭く、さすがはクリント・イーストウッド監督! FBIとメディアに噛み付く90才!! 過去の出来事を描きながら、現代社会に物申す! 多様性の受け入れが問われる世の中ですが、そもそも一人の人間の中にもいくつもの顔がある事に気づかされ、 わかりやすいレッテルを貼るメディアの罪深さ、 わかりやすさに飛びつく大衆(←私を含めて)の罪深さも浮き彫りになっていました。 今やメディアは個人の「つぶやき」がニュースとして成り立つレベルだし 裏も取らずに視聴率や部数欲しさにネタに飛びつくなんて、「いいね」欲しさに噂レベルや憶測のゴシップを垂れ流している個人と何ら変わらない。 不確かな報道によって、傷つく人や人生を狂わされる人が生まれる事への責任の無さ。 情報を受け取る我々も、ネットニュースやワイドショーを鵜呑みにしているようでは同罪で、報道とエンタメの線引きをきちんと持たなければいけない。 さすがに「新聞」はそれらとは一線を画している「報道」だと信じていましたが、本作は新聞の先走り報道が全ての始まりでショックでした。 下世話なゴシップ要素も相まって、メディアの報道合戦が物凄いスピードで加速してゆく様は、見えないモンスターが巨大化していくようで恐ろしかった。 FBIの強引さも、報道の影響を受けていると思えるし。 「報道とは?」メディアのモラルに苦言を呈する作品でした。 でも、クリント・イーストウッド監督が本物の巨匠だと思えるのは、そこかしこに散りばめられたユーモア!!これに尽きます。 ゴリゴリ問題提起を押し付けるのではなく、サラリとしなやかに描いているところが、本当にすごい。 クリント・イーストウッド監督の豊かな人間性と、人を見つめる深い眼差しを感じました。 監督の手にかかると、主人公のグレーゾーンも、人間味あふれる感情に思えます。 怒りを表に出さないのは、何も感じていない訳ではなく、人々の言葉に傷つき、不当な扱いに対しては怒りを抱えている。 ヤバイ趣味も、その怒りやストレスの捌け口だろうし、そう考えると社会の闇を表した人物とも言えます。 でも、自分を卑下することなく、自分は自分だと言える自信や強さは、良くも悪くも母親の愛を受けているからでしょうね。 もちろん、母親役のキャシー・ベイツには泣かされましたとも!!(T-T) スピーチのシーンだけでも見る価値あり! いくつになっても母親は、息子を守りたいと願っているものなんだなぁ。 クリント・イーストウッド監督の映画は、立ち姿や佇まいで物語るシーンが印象的で、役者に芝居をさせないイメージでしたが、珍しくガッツリ芝居させているのも驚きでした。 『ジョジョ・ラビット』に続き、サム・ロックウェルのやさぐれ弁護士が良い!! リチャードとは別のグレーゾーンを感じる役どころで、組織に馴染めない感じがリチャードとの距離を縮めたのかもしれません。 二人の関係の変化も見どころ。 無駄が一切ない完璧な映画でした。

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  • rikoriko2255

    regency

    5.0
    2020/1/14

    ここ数十年のクリント・イーストウッド監督作は実話をベースにしたものばかりだが、本作を観て改めて確信したのは、そのテーマ選びの上手さ。 メディアによる言われなき誹謗中傷の怖さや、善きことをしたはずなのに一転して糾弾される側になってしまう不条理。『恐怖のメロディ』や『ハドソン川の奇跡』といった過去作にも通底するように、本作もフタを開ければ、やっぱりイーストウッドらしいテーマ。 クライマックスでのリチャード・ジュエルが、『ハドソン川』のサリー機長とダブって見えたのは自分だけではないはず。 母親役のキャシー・ベイツの名演は涙を誘う。 他人の人生を描いているのに、サラッと自身の作家性を盛り込んで映画化してしまうマジック。まさに映画作りのお手本。 新作が発表されるたびに思うことだが、イーストウッドには気力が続くまで映画を作り続けてほしい。 あと余談として、今回の試写の主催がテレビ朝日だった。テレ朝関係者、特に報道部は、本作をちゃんと人材育成の教材にしてほしいもの。

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  • rikoriko2255

    hunnwarigohann

    5.0
    2020/1/12

    冤罪の恐ろしさを上手く表現した作品でした。予想以上に主人公がまれに見る真面目で気の弱い方であり、かなりリアリティのあるドキュメントになっていました。見る価値のある作品です。

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