エド・スクレイン
ディック・ベスト大尉
「インデペンデンス・デイ」シリーズのローランド・エメリッヒ監督が、第二次世界大戦下で歴史を左右するターニングポイントとなったとされる、“ミッドウェイ海戦”を描いた戦争映画。豊川悦司、浅野忠信、國村隼をはじめ、『ゾンビランド』のウディ・ハレルソン、『トランスポーター イグニション』のエド・スクラインら日米の俳優陣が名を連ねる。
※結末の記載を含むものもあります。
1941年12月7日(日本時間12月8日)に、日本軍による真珠湾への奇襲攻撃が発生。大打撃を受けたアメリカ軍は、日本軍に対抗するため、太平洋戦域の新たな総司令官にニミッツ大将を任命する。両者ともに一歩も譲らない一進一退の攻防が繰り広げられるなか、アメリカ軍による本土への爆撃や空襲に焦る日本軍は、次なる攻撃の目的地を“ミッドウェイ”に定める。
ディック・ベスト大尉
Clarence Dickinson
チェスター・ニミッツ大将
ウィリアム・ハルゼー中将
エドウィン・レイトン少佐
山本五十六海軍大将
山口多聞少将
南雲忠一中将
ジミー・ドゥーリトル中佐
ウェイド・マクラスキー少佐
アン・ベスト
監督、製作
製作、音楽
脚本、製作総指揮
キャスティング
編集
音楽
VFXスーパーバイザー
共同製作
共同製作
共同製作
美術
撮影
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
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戦場とはどういうものか、に徹した映画 それでも人が死んで行く描写は控え目だと思います。 勝利した米国側の視点で描かれているのでまだ救いがありますが。 日本本土を初爆撃したドゥーリトル隊の爆撃が、(日本軍が跋扈する)中国への不時着前提の、片道燃料の決死作戦だったとは、初めて知りました。 日本が中国への侵略を本格化させて以降の史実について、ある程度詳しい予備知識が無いとピンと来ない部分があるかもしれませんが、旧日本海軍の、作戦上の決定的な失敗は抜けなく描かれていました。 真珠湾への奇襲(実際には宣戦布告を、応戦に間に合わないタイミングで送った意図的テロ)から先の戦略が無かった上に、 ハワイの備蓄燃料と空母を破壊できなかった焦りから決行した作戦を米軍に見抜かれ、開戦後わずか半年で、敗戦を決定付けた大敗。 米軍側から見れば、兵力では互角に戦えない劣勢で情報戦に賭け、多大な死傷者を出しながらの際どい勝利。 「空母いぶき」のような日本兵礼賛(おまけにフィクション)映画は、これでもかという位しくこく宣伝されるのに、 史実を扱った本作は、映画館内での予告編以外、宣伝らしい宣伝もなくまるで自主上映。 こういう、風土が、80年前も国の破滅を招いたわけです。
太平洋戦争の流れを変えたミッドウェイ海戦はこれまでにも何度か映画化されているが、本作は日米両国の視点から描かれた所が過去の作品とは異なる。戦闘シーンの迫力はものすごく、あたかも戦場にいるかの如き臨場感には圧倒される。しかし戦争というのは勝っても負けても愚かな行為である事は明らか。戦場では兵士も単なる手段に過ぎず、米兵を英雄のように扱うラストは何とも言いようのない虚しさの残る作品だった。
戦争映画だからというのもあるけど、やはり映画館で観る方が没入感があり、すごくリアル。戦闘機側の立ち位置をすごく感じられ、思わず身構えたり避けたり体が動いてしまうほどでした。圧巻。 私も戦争を学校の授業や報道などでしか知らない世代。 この映画を機に、なぜ日本が真珠湾攻撃をしたのかなど、とても気になり掘り下げて調べたりしてみたところ、一般的にはあまり公にされていない背景などを知ることができ、とても良い勉強になりました。(合わせて過去に公開された日本映画も復習がてら再度観てみたら、また違った視点で鑑賞できました) だからどうという訳ではないですが、どうしても子供たちにも観てほしいと思い、子供たちと観に行きました。これから時代を担う子供たち世代にも広い視野で考えて欲しいなと思わされる作品でした。
エメリッヒと言えば、荒唐無稽な題材を力技でねじ伏せ、あざとい演出連発だが、本作は実話ベースなので至って真面目に史実と向き合っている。 史実の為、物語に面白味は無いが、ダイナミックな戦闘シーンの連続は圧巻だ。