不安定な台中関係下の台湾で、社会運動に身を投じる2人の若者たちが、自らの夢を追い、挫折していく姿を見つめながら、台湾民主化の歩みを女性監督の目を通して読み解いていくドキュメンタリー。2018年(第55回)台湾金馬奨で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。監督は、数々のドキュメンタリー映画制作に携わってきた傅楡(フー・ユー)。
ストーリー
2011年、ドキュメンタリー映画監督である傅楡(フー・ユー)は、2人の大学生と出会う。台湾学生運動の中心人物・陳為廷(チェン・ウェイティン)、そして台湾の社会運動に参加する人気ブロガーの中国人留学生・蔡博芸(ツァイ・ボーイー)。陳為廷は台湾の苗栗出身、いつも歌をうたい、ぬいぐるみを抱き眠る人懐っこい青年だ。14年、彼は立法院に突入。いつも先陣を切って闘志を剥き出しにしていた彼は、林飛帆(リン・フェイファン)と共に“ひまわり運動”のリーダーとなる。一方、蔡博芸は中国の湖州出身。高校時代に民主や自由について漠然としたイメージを持ち、政治のあり方に関心を持つようになった。留学先の台湾で学生運動に参加。文章を通してふるさとの人々に、台湾で“民主”がどのように行われているかを伝えたいとの思いからブログを始めた。大陸の両親からは毎日のように電話がかかってくるが、自分の意思は曲げず、著作は大陸でも刊行される人気ぶりだ。そんななか、ひまわり運動を経て、立法院補欠選挙に出馬した為廷だったが、過去のスキャンダルで撤退を表明。大学自治会選に出馬した博芸は、国籍を理由に不当な扱いを受け、正当な選挙すら出来ず敗北する。3年を経て2人と向き合った傅楡は、自分自身の抱えていた期待と感情に気付いてゆく……。
キャスト
スタッフ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- 我們的青春,在台灣-Our Youth In Taiwan
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2017年
- 製作国
- 台湾
- 配給
- 太秦
- 初公開日
- 2020年10月31日
- 上映時間
- 116分
- 製作会社
- 七日印象電影有限公司 7th Day Film
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]7th Day Film All rights reserved
[c]キネマ旬報社