明治、大正、昭和を生きた一人の女性・小泉スズさん人生を、当時の貴重な記録映像とスズさんの実の娘で「昭和のくらし博物館」の館長・生活史研究家の小泉和子さんのインタビューで描くドキュメンタリー映画。監督は2018年の文化映画「春画と日本人」が高く評価された大墻敦。関東大震災で母を亡くし、戦争が人々のくらしに影を落とすなか、子どもを産み必死に育て、戦後は専業主婦として家族のために働いたスズさん。80 歳を越えたスズさんによる息をのむほど鮮やかな手仕事の記録は、片渕須直監督の「この世界の片隅に」の主人公すずさんが家事をする場面の参考にもなった。
ストーリー
東京郊外にある小さな家。昭和 26 年(1951 年)に建てられた木造2階建の住宅は、 いま「昭和のくらし博物館」となり、当時の人々の暮らしを伝えている。館長の小泉和子さんの実家であるこの博物館には、母・スズさん(1910~2001 年)の思い出がたくさんつまっている。娘によって語られる、母の人生。そこには生活の細部に工夫を凝らし、知恵を絞り、家族のために懸命に手を動かしながら生きてきた一人の女性の姿があった。当時、当たり前に継承されていた経験や生活の知恵は、時代の変化とともに失われつつある。母から娘へ、娘から今を生きる私たちへ。スズさんが遺してくれた3章からなる物語。
スタッフ
監督、撮影、編集
大墻敦
語り
小林聡美
製作
村山英世
製作
山内隆治
音楽
矢部優子
音楽
長谷川武尚
照明、録音
折笠慶輔
照明、録音
梶浦竜司
音響効果
細見浩三
音響監督
Mick沢口
歌
JIBO
チェロ演奏
河元哲史
ドローン撮影、カラーグレーディング
堀井威久麿
イラスト・タイトルデザイン
高橋美江
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2021年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 記録映画保存センター
- 初公開日
- 2021年11月6日
- 上映時間
- 86分
- 製作会社
- 映画「スズさん」製作委員会(制作:記録映画保存センター)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]映画「スズさん」製作委員会
[c]キネマ旬報社