パリのアパッシュ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
パリのアパッシュ
パリのアパッシュ
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パリのアパッシュ

1928年公開
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ラモン・ロメロ氏作の物語の映画化でハリエット・ヒンスデール女史の脚色により「ヤング・ラジャー」「妖婦馴らし」の監督者フィリップ・E・ローゼン氏が監督完成した映画である。主役を演ずるのは「最後の警告」「サンライズ」のマーガレット・リヴィングストン嬢と「男女の戦」「愛はひとすじ」のドン・アルヴァラドォ氏との2人であるが、それを助けて「市俄古」のワーナー・リッチモンド氏と「野球王」のフィロ・マッカロー氏とが重要な役を演じて出演する。

ストーリー

フランス・マルセイユの港町、ある酒場にナイフ投げの余興を演じていた一組の男女がいた。男はガストン・ラルーといって実はスリ仲間の親分であったが、女はそれとは知らずに対手を務めていた。女の名はニネットといった。ガストンの秘密を知った探偵のショータールはある夜この男女を捕えた。そしてガストンは永の刑期に服すべく獄屋へと送られたが、ニネットだけはなぜか許され、その上ショータールから金を与えられてパリへと去って行った。パリへ出たニネットは不図したことからアパッシュのダンサー、ピエール・デュポァと相識しき同じアパートメントで暮らすこととなった。ニネットがピエールのダンスの対手を務めている内に2人の間にはやがて恋が芽生える。その時、ニネットの前に不意に姿を現したのはショータールであった。彼は本性を露わし、ニネットに己れの意に従わねば旧悪を公にすると脅しつつ迫って行った。ニネットが拒むと、彼は4時間の猶予を与えて彼女をひとまず帰した。これを聞いたピエールは怒ってショータールに会わんとその家に押掛けて行くとその時には既に何者かにショータールは殺害されていた。嫌疑はピエールの身にかかり彼は捕らえられて裁判の結果、終身懲役の宣告を受け悪魔島へと送られてしまう。ピエールと別れたニネットが独り淋しく踊子生活を続けている内に、ガストンが訪れて来て彼女に恋を打明け、同時に種々と高価な宝石を与えてその歓心を買わんと試みた。彼女はその宝石がショールタール所有のものであるのを見て一策を案じ、彼の言うままに、ナイフ投げの余興に共に出ることにした。ある日、余興の最中にニネットはナイフをガストンの胸に突きつけ、ショータール殺害の罪を自白せしめることが出来た。かくてピエールは晴天白日の身に立帰り、ニネットと楽しく暮らすことになった。

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作品データ

原題
The Apache
製作年
1928年
製作国
アメリカ
初公開日
1928年
製作会社
コロムビア映画


[c]キネマ旬報社