アフガニスタンの平和をテーマにした自作がタリバンの怒りを買い、命を狙われた映像作家ハッサン・ファジリ。妻と二人の娘とともに故郷アフガニスタンを脱出、ヨーロッパへ向かう5600kmの逃亡の旅を3台のスマートフォンで撮影したセルフドキュメンタリー。ハッサン一家はタジキスタン、トルコ、ブルガリアを抜け、安全な場所を求めて命がけの旅を記録していく。もともと映画制作に関わっていた妻、両親のもと映像教育を受けていた娘たちも、それぞれの恐れや不安、かすかな希望をカメラの前にさらけ出す。難民家族を外からのカメラではなく、内からのカメラで捉えたその緊張の連続は、難民となることの厳しい運命を観る者に容赦なく突きつける。2019年のサンダンス映画祭でワールドシネマドキュメンタリー審査員特別賞ほか、計23の映画賞を受賞した。
ストーリー
2015年、映像作家のハッサン・ファジリはタリバンから死刑宣告を受ける。自身が制作したアフガニスタンの平和に関するドキュメンタリーが国営放送で放送されると、タリバンはその内容に憤慨し、出演した男性を殺害。監督したハッサンにも危険が迫っていた。彼は、家族を守るため、アフガニスタンからヨーロッパまで5600kmの旅に、妻と2人の娘たちと出発することを決意する。
キャスト
スタッフ
監督、撮影
ハッサン・ファジリ
脚本、編集、プロデューサー
エムリー・マフダヴィアン
製作総指揮
サリー・ジョー・ファイファー
製作総指揮
ジャスティン・ナガン
製作総指揮
クリス・ホワイト
撮影
ナルギス・ファジリ
撮影
ザフラ・ファジリ
撮影、共同プロデューサー
ファティマ・フサイニ
音楽
グレッチェン・ジュード
プロデューサー
スー・キム
共同プロデューサー
アフマド・イマミ
整音
ダニエル・ティモンズ
整音
トニー・ヴォランテ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- MIDNIGHT TRAVELER
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- アメリカ=カタール=カナダ=イギリス
- 配給
- ユナイテッドピープル
- 初公開日
- 2021年9月11日
- 上映時間
- 87分
- 製作会社
- Old Chilly Pictures
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]2019 OLD CHILLY PICTURES LLC.
[c]キネマ旬報社