非常線(1928):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
非常線(1928)
非常線(1928)
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非常線(1928)

1928年公開
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「ショウ・ダウン」に次いで製作されたジョージ・バンクロフト氏第二回主演映画でオリヴァー・ガレット氏原作の物語をジュールス・ファースマン氏が改作脚色し、「暗黒街」「最後の命令」と同じくジョセフ・フォン・スタンバーグ氏が監督したもの。「暗黒街」「ショウ・ダウン」でバンクロフト氏の相手役を勤めたイヴリン・ブレント嬢を筆頭に「弥次喜多探偵の巻」「女シーク」等出演のウィリアム・パウエル氏、「暗黒街」「ショウ・ダウン」の悪役フレッド・コーラー氏等の腕利き連が共演しその他フランシス・マクドナルド氏並びにレスリー・フェントン氏が助演している。

ストーリー

某大都市の暗黒街に色男のフランク・トレントという大悪漢がいた。彼は一見柔和な好男子だったが常に多勢の乾兒を使って悪事の限りをつくしていた。最近起こった殺人事件にもトレントの黒い手が働いているらしかったが、3日に渡る公判の後肝心の証人が何者にか狙撃されたためついに事件の真相は明らかにせられなかった。その筋ではこの傍若無人なる無頼漢共の大胆な振舞いにいたく憤激し、豪胆を以て鳴る二挺拳銃の名人ティモシー・ノーランを探偵長としてこの事件の解決にあたらしめることにした。ノーランはその夜のうちに刑事を総動員して市中の無頼漢を一網打尽にした。ところがただ1人巨魁たるトレントのみはその網にかからず巧みに姿をくらました。しかも程経て現れたトレントは大金をだして無頼漢共を保釈出獄せしめた。かくてノーランの計画ははずれたが、トレントが犯罪の発頭人たることは疑いを容れぬと見たノーランは自らがガッピー・スティーヴが経営するカフェに乗り込みトレントに24時間以内に市から立ち退くことを命じた。このノーランの豪胆な行動はトレントの情婦マクパイの心を動かし、彼女は心秘かにノーランに想いを寄せるようになった。トレントは24時間が経過しても立ち退かぬばかりか官憲に逆らおうと擦る意志さえ示した。マグパイはノーランを警察に訪問して意中をほのめかしたが相手にされなかった。探偵ドノヴァンが悪漢の巣窟から電話をかけてきたのでノーランは取るものも取りあえず急行したが、不幸にも彼は誤って部下を殺してしまった。その積を負ってノーランが辞職するや、得たりとトレント一味は擡頭し祝宴を張った。自暴酒に泥酔したノーランはトレントやスティーヴのため侮辱されたがマグパイはノーランに同情しドノヴァンを殺した者はトレントであることを知らせた。怒ったトレントはマグパイとノーランとを撃ったが、痛手に屈せずノーランはトレントを追った。暗闇でトレントとスティーヴとは互いに相手をノーランと誤信して撃ち合い共に倒れた。かくて命拾いをしたノーランは思わぬ手柄をたてマグパイを妻にする幸運を掴んだのである。

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作品データ

原題
The Drag Net
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1928年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社