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見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界
2022年4月9日公開、94分、ドキュメンタリー/アート/伝記
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スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリントを巡るドキュメンタリー。19世紀後半から20世紀前半にかけて抽象的絵画の先駆者として活躍しながらも、自らの死後20年間、作品の公表を禁じ、最近にわかに注目を集めるようになったその素性を解き明かす。監督のハリナ・ディルシュカは、これが長編デビュー作となる。
ストーリー
画家の名はヒルマ・アフ・クリント。1862年、スウェーデンに生まれた彼女は、王立美術院で学び、伝統的な絵画で成功を収めるが、妹の死などを経て神秘主義に傾倒し、独創的な絵画を手掛けるようになる。その独創性は、同じ思想を持つ 4人の女性芸術家と結成した“5人”の活動やルドルフ・シュタイナーとの出会いを経て、さらに輝きを増していく。しかし、同時代の画家たちが新たな芸術作品を発表する中、彼女は自身の革新的な作品を世に出さず、自分の死後20年間は公表を禁じてこの世を去った……。月日は流れて現代。突如、世界に発見された彼女は、各地で評判を呼び、2019年ニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催された回顧展は、同館史上最高の来場数約60万人を記録。大きな話題となった。世界中の人々の心を鷲掴みにする彼女の絵は、なぜ 20年を経ても世に出なかったのか。そして、自分で道を切り開き、歩んでいった彼女が、目に見えるものを超えて見つめていた世界とは。キュレーター、美術史家、科学史家、遺族などの証言に加え、彼女が残した絵や言葉から解き明かす。