キム・ヘユン
ヘヨン
韓国で実際に起きた出来事をモチーフに、社会への怒りを真向から描き切った話題作。喧嘩上等、猪突猛進のぶんむくれ少女が、現代社会の理不尽さや利益をむさぶる有力者とガチで闘う青春映画。ギャンブル好きのだらしない中華料理店店主の父を助け弟を育てる主人公ヘヨンを、キム・ヘユンがエネルギッシュながら繊細さを合わせもつ少女として演じ、第43回青龍映画賞新人女優賞を受賞した。監督は本作で初長編デビューを飾ったパク・イウン。第58回大鐘賞映画祭にて新人監督賞&新人女優賞ダブル受賞。タイトルどおり、ブルドーザーを操縦した“ガテン系少女アクション”が圧巻。第17回大阪アジアン映画祭コンペティション部門正式出品。特集『カリコレ2023/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023』にて上映。
左腕にドラゴンのタトゥーを入れた喧嘩っ早い少女ヘヨン(キム・ヘユン)は、母亡き後、中華料理店を営むギャンブル中毒の父ポンジン(パク・ヒョックォン)に代わり、幼い弟へジョクの面倒をみていた。ある日、父が他人の車を盗んで逃げ、事故を起こして意識不明の重体になってしまう。被害者から巨額の和解金をつきつけられ、さらには家でもあり、生活の基盤である中華料理店も奪われてしまう。だが、その事故の裏には信じがたい事実が隠されていた。格差、不正、虚偽……こんな世の中は許せない! 家族の生活を守るため、そして汚い嘘つきどもをぶちのめすため、怒り狂ったヘヨンはブルドーザーに乗りこみ、理不尽な社会をなぎ倒す。