阿部純子
吉田那月
「ぜんぶ、ボクのせい」の松本優作監督による日本・ネパール合作短編映画。那月のもとにエベレストが描かれた差出人不明の絵葉書が届く。2年前にエベレストで行方不明になった登山家の兄ではないかと思った那月は、兄を探しに東京からネパールへやって来る。出演は、「はい、泳げません」の阿部純子、「Noise」の小橋賢児。阿部純子が第17回大阪アジアン映画祭芳泉短編賞スペシャル・メンション受賞。
吉田那月(阿部純子)のもとに、エベレストの風景が描かれた差出人不明の絵葉書が届く。差出人が2年前にエベレストで行方不明になった兄(小橋賢児)ではないかと思った那月は、兄を探しに東京からネパールへやって来る。名の知れた登山家だった兄と10年間会っていなかった那月は、兄のことを何も知らないことに気づく。那月は兄に思いを募らせながらエベレストに向かうが、登山中に倒れてしまう。そんな那月を助けたのは、兄をサポートしていたシェルパ(マン・バハドゥール・グルン)だった。シェルパは那月を、ある場所に連れて行く。そこにはガンジス川に合流する河川バグマティリバーがあり、川岸にはネパール最大のヒンドゥー教寺院パシュパティナート(火葬場)が建っていた。那月は、聖なるバクマティリバーで燃えていく死者の姿を見るのだった……。
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