愛しのシバよ帰れ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛しのシバよ帰れ
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愛しのシバよ帰れ

1953年9月20日公開、99分
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ウィリアム・インジの舞台劇の映画化で、「底抜け落下傘舞台」のハル・B・ウォリスが製作にあたった1952年作品。脚色はケッティ・フリングス、監督は舞台の演出を担当したダニエル・マンである。撮影は「その男を逃すな」のジェイムス・ウォン・ハウ、作曲はフランツ・ワックスマン。主演は舞台と同じシャーリー・ブース(52年アカデミー主演女優賞獲得)と、「真紅の盗賊」のバート・ランカスターで、テリー・ムーア(「猿人ジョー・ヤング」)、リチャード・ジャッケル「暴力帝国」、フィリップ・オーバー、リザ・ゴルム、ウォルター・ケリーらが助演する。

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ストーリー

アメリカ中西部のある都市に指圧療法をして暮らしているドン・デレーニー(バート・ランカスター)という男がいた。妻のローラ(シャーリー・ブース)とは恋愛結婚だが、子供ができたため急いで結婚させられたので、ドンは医学を途中で放棄し、学位が取れなかった。指圧療法になったのもそれ故であり、子供も死んで生まれ、彼は一時アルコール中毒になったが、一年前から禁酒同盟に入って更生を誓っていた。ある朝、女学生マリー(テリー・ムーア)が彼の家を訪れた。ローラが学校に頼んで部屋を貸すことにしたのだ。若々しく明るいマリーの姿は、ローラに青春の夢を追わせた。それにローラは、以前可愛がっていた子犬のシバが行方不明になって以来、いつもシバが帰って来ないかと思い、はかない昔の想い出を追っていた。マリーにはターク(リチャード・ジャッケル)というボーイフレンドがいた。同じ学校の槍投げの選手で、画を学んでいるマリーは、彼をモデルに競技会のポスターを描こうとした。ドンはマリーをあくまでも清純な少女だと思っていたので、パンツ一枚の男と一緒に彼女がいることを快く思わなかった。そして、ある日、彼女が夜遅くタークを自分の部屋に入れた現場を見つけたドンは、マリーに託した夢を破られて絶望的な気持ちになった。だがマリーはその夜、肉体を強要するタークを斥け、彼を追い返したのだ。翌朝、ドンはひそかにウィスキーの瓶を持ち出して勤めに出た。その日はマリーの婚約者ブルースの訪れる日で、ローラは自分のことのようにはしゃいで晩餐の仕度をした。しかしその晩餐にドンは姿を現さなかった。ローラはウィスキーがなくなっていることを見つけて驚いた。悲しみを隠してマリーとブルースを旅に送り出したローラは、ドンの消息を気づかったが見当がつかない。夜半過ぎてドンは酔っぱらって戻って来た。ローラは彼を責めたが、ドンは逆にローラのだらしなさをののしり、彼女に危害さえ加えようとした。そこへ禁酒同盟の人たちが駆けつけ、ドンは病院へ送られた。ローラはしばらく自分の至らないところに気づいた。はかない昔の夢を追うばかりで現在の生活を築いていくことを少しも考えなかったのだ。一週間後、退院して来たドンはローラに自分の過ちを詫びたが、ローラもまた、もう帰らぬシバのことは言わないと言って、明るい笑顔を見せた。

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作品データ

原題
Come Back, Little Sheba
製作年
1952年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント映画会社
初公開日
1953年9月20日
上映時間
99分
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社