葡萄の季節:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
葡萄の季節
葡萄の季節
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葡萄の季節

1957年7月11日公開
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南フランスのセント・トローベの葡萄園に繰りひろげる異色のドラマ。ウルスラ・ケアの同名小説を「悪人への貢物」のマイケル・ブランクフォートが脚色、テレビ・ドラマの監督をしていたジェフリー・ヘイドンが監督した。「傷だらけの栄光」のジョセフ・ルッテンバーグが撮影監督「世界の七不思議」のデイヴィッド・ラクシンが音楽を担当した。主演は、「戦争と平和」のメル・ファーラー、「傷だらけの栄光」のピア・アンジェリ、「女と奇蹟」のミシェル・モルガン、「お茶と同情」のジョン・カー、リーフ・エリクソン。

ストーリー

海に臨む国境の断崖をよじ登って2人のイタリア人がフランス領内に逃げ込んだ。女を殴りつける見知らぬ男を正義心から発作的に殺したエルネストオ(ジョン・カー)と、彼を不憫に思い一緒に逃げてきた兄のギアンカルロ(メル・ファーラー)である。この地方は葡萄酒の産地。今しも収穫期を迎えた葡萄園が眼下に開けていた。ギアンカルロは葡萄園で働く、人の好きそうなトントンに仕事を頼んだ。収穫期には地方から労働者が集まるので葡萄園は兄弟の絶好の隠れ場所である。ギアンカルロ兄弟は、トントンの口ききでルイ・モレル(リーフ・エリクソン)の葡萄園で働くことになった。ルイには従順な妻レオーヌ(ミシェル・モルガン)がいたが彼女とその妹ルシーヌ(ピア・アンジェリ)は、兄弟に好意を寄せた。ルシーヌは17歳、20歳も年の違うギアンカルロに特に惹かれたようだ。翌朝から兄弟は他の男たちとともに葡萄園での仕事を始めた。ギアンカルロは粗野だが気のいいエドアルドオと仲良しになった。この葡萄園の人気者は可愛いルシーヌであったがルシーヌにはルイの弟エティーヌが思いを寄せていた。だがギアンカルロが現れて以来急に冷たくなったルシーヌを見て、ルイは当然、兄弟を憎むようになった。一方、殺人の罪を背負う弟のエルネストオは、レオーヌに愛情を寄せ、自らの過去を忘れようとした。レオーヌも荒々しい夫と正反対の性格をもつエルネストオに惹かれていった。その気配を感じた夫のルイの不安な面持ち。こうした様々な人の心の中の目に見えぬ火花を散らす中を収穫はどんどん進んでいった。収穫が終わる頃には、ギアンカルロとルシーヌの愛情は固く結ばれていた。が、そんなある日、警官が兄弟を探しに葡萄園に現れた。2人はエルアルドオのさりげない警官への対応によって無事その場を隠れおおせた。収穫が終わり、ルイの葡萄園でも賑やかなカーニバルが開かれた。ギアンカルロは村を去るため荷物をまとめていた。その時、再び警官が現れた。エティーヌが密告したのだ。警官の姿を見たエルネストオは、とっさに逃げようとした。瞬間、ピストルが火をふき彼は兄の腕に抱かれて死んでいった。2人で来た道を1人で帰って行くギアンカルロ。ルシーヌが離れまいと追って行く。見送るルイも、いつしかレオーヌを抱きしめていた。エドアルドオは陽気に歌いつつ次の仕事を探しに去っていく。激しい嵐のような葡萄の季節だった。

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作品データ

原題
The Vintage
製作年
1957年
製作国
アメリカ
配給
MGM
初公開日
1957年7月11日
製作会社
MGM映画


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