様々な宗派が歴史的に混住するシリア国境に近いレバノン北部を舞台に、あるキリスト教徒の男性を撮ったドキュメンタリー。長く続く宗派間の軋轢やシリア危機により村が変容する中、農家のハイカルはまるで使命であるかのように昔と変わらない暮らしを続ける。監督は、中編ドキュメンタリー「されど、レバノン」で山形国際ドキュメンタリー映画祭2009アジア千波万波奨励賞を受賞したエリアーン・ラヘブ。山形国際ドキュメンタリー映画祭2017アジア千波万波部門上映作品。2023年イスラーム映画祭8上映作品。
ストーリー
シリアとの国境に近いレバノン北部。様々な宗派が歴史的に混住する地域だったが、宗派間紛争やシリアでの戦闘が長く続き、今や排他的な空気が覆い、農地は放置されている。それでもキリスト教徒のハイカルはりんごや羊を育て、別れた妻や子供たちがいずれ帰ってくるための家を建てようと石を積み上げ、まるでそれが彼の使命であるかのように昔と変わらない日常を過ごしている。
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作品データ
- 原題
- MAYYEL YA GHZAYYEL
- 製作年
- 2016年
- 製作国
- レバノン=UAE
- 配給
- (主催:イスラーム映画祭)
- 初公開日
- 2023年2月19日
- 上映時間
- 95分
- 製作会社
- Itar Productions
- ジャンル
- ドキュメンタリー
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