平原児:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
平原児
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平原児

1936年公開、戦争
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「十字軍」に次いでセシル・B・デミルが監督・製作した映画で、「オペラ・ハット」同様ゲイリー・クーパーとジーン・アーサーが主演する。ワイルド・ビル・ヒコックに関するコートニー・ライリー・クーパー及びフランク・J・ウイルスタッチの2つの実話小説に基づきデニルの旧作に参興しきったジェニー・マクファーソンが資料を編集し、それによって、「十字軍」に協力したウォルデマー・ヤング、ハロルド・ラムが更にリン・リグスと共に脚本を書いたものである。助演者は「疾風無敵男」のジェームズ・エリスン、「新世紀」「運河のそよ風」のチャールズ・ビックフォード、デミルが新たに発見した新人女優ヘレン・バージェス、「将軍暁に死す」のポーター・ホール、「罪じゃないわよ」のジョン・ミルジャン、「化石の森」のポール・ハーヴェイ、「ロバータ」のヴィクター・ヴァルコニ、「美しき野獣」のフレッド・コーラー等である。撮影は「十字軍」「クレオパトラ(1934)」のヴィクター・ミルナーの担当。

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ストーリー

1865年、正義の士リンカーン大統領が暗殺されるや、私欲のためには眼中国家なき輩は、南北戦争終わって売れなくなった銃器をインディアンに密売し始めた。ジョン・ラティマーはその売りさばきを指揮して、中西部のインディアン集落と連絡を計る。新しい希望に燃えた移住民たちとともに、中西部の広野ならば掌を指すがごとく熟知している快男子ワイルド・ビル・ヒコックが西へ行く。奇しくも彼は親友のバッファロー・ビル・コディーとその新妻ルイザと同船することとなる。セントルイスに船が着くと、ワイルド・ビルは恋人の「厄の神」ジェーンと再会した。ジェーンは女馭者であるが、言い寄る男どもには得意の鞭をくれてやるので「厄の神」というあだ名がついている男勝りの女であった。ワイルド・ビルはフォート・パイニーがインディアンに包囲されて危険に迫っていることを聞き、カスター将軍に知らせる。将軍は弾薬輸送隊を編成し、道案内役をバッファロー・ビルに命じる。ワイルド・ビルはシャイヤン族の酋長イエロー・ハンドを帰順させる役を引き受け単身向かう。するとジェーンが虜となっているのに出会う。彼女はインディアンに襲われたルイザを救って自ら捕らわれたのである。ワイルド・ビルはジェーンわ救おうとして自らも虜となり、イエロー・ハンドの前に引かれる。イエロー・ハンドは弾薬を奪おうと、輸送隊の通路を教えろと言い、ワイルド・ビルに火あぶりの拷問を加える。目前に苦しむ恋人を見てジェーンは通路を白状する。釈放されたワイルド・ビルはジェーンをカスター将軍のもとに救援に走らせ、自らは輸送隊に加わり、激戦10数刻、全滅に瀕した時救援隊が来て助かった。ワイルド・ビルはラティマーの跡を追ってヘイス・シティで突きとめた。ラティマーは3人の兵士を買収して彼を殺させようとするが、3人とも逆に命を失う。このためワイルド・ビルはお尋ね者となり、カスター将軍はバッファロー・ビルに逮捕方を命じる。ようやく2人のビルが会った時、カスター将軍が部下と共にビッグ・ホーンでインディアンに全滅したことを知り、バッファロー・ビルはワイルド・ビルとデッドウッドで再会を約して、メリット将軍に急を報じに赴く。デッドウッドではラティマーと会い、密売の銃器を抑えて、ついに射殺した。そいて1味をジェーンの酒場に抑留してメリット将軍の来着を待った。その時ラティマーの子分ジャック・マッコールが背後からビルを射殺した。折柄メリット将軍は到着し、1味は残らず捕らえられた。ジェーンは冷たい骸と化した恋人ビルに熱い接吻を与えつつしのび泣くのであった。

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作品データ

原題
The Plainsman
製作年
1936年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
初公開日
1936年
製作会社
パラマウント映画
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社