水平線:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
水平線
水平線
3.5

水平線

2024年3月1日公開、119分
69
5
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

俳優・小林且弥が「凶悪」で共演したピエール瀧を主演に迎え、初監督を務めた人間ドラマ。震災で妻を亡くした真吾は散骨業を営みながら、福島で娘の奈生と暮らしている。ある日、かつて世間を賑わせた殺人犯の遺骨が持ち込まれ、真吾は苦しい選択を迫られる。出演は、「青葉家のテーブル」の栗林藍希、「夜を走る」の足立智充。

ストーリー

井口真吾(ピエール瀧)は震災で妻を亡くし、福島の港町で一人娘の奈生(栗林藍希)と暮らしている。酒好きでだらしない一面もあるが、生活困窮者や高齢者を相手に格安で散骨を請け負っている。奈生は水産加工場で働き、母の死を未だに消化できないでいる。ある日、松山(遊屋慎太郎)という若い男が亡くなった兄の散骨の手続きに来る。真吾は複雑な事情を抱えた様子を察するが、その遺骨を預かる。やがて、ジャーナリストの江田(足立智充)が真吾を訪ねてきて、その遺骨がかつて世間を賑わせた通り魔殺人事件の犯人のものだと告げ、震災で多くの人が眠る海に殺人犯の骨を撒くのかと問う。真吾は、無関係な人間が口を挟むことではないと相手にしない。しかし、その後も被害者家族と真吾のやりとりをSNSで拡散するなど、江田は執拗な取材を続ける。拡散された動画を目にした奈生は言葉を失い、散骨に強く反対する。真吾は遺骨の見つからない妻への思いも相まって、「骨に価値なんかない」とはぐらかすが、奈生は「ほんの一欠片だけでもお母さんの骨が欲しい」と呟き、家を出て行く。真吾は葛藤の末、江田の誘いに乗り遺骨を返しに行くが、松山が除染現場で懸命に働いているのを見て引き返す。船を借り、一人で沖へと出た真吾は朝焼けの海へ散骨する。そして、真吾と奈生は散骨を巡って長年の思いをぶつけ合い……。

フォトギャラリー

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
2023年
製作国
日本
配給
マジックアワー
初公開日
2024年3月1日
上映時間
119分
製作会社
STUDIO NAYURA

[c]2023 STUDIO NAYURA
[c]キネマ旬報社