見世物:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
見世物
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1927年公開
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「メリー・ウイドー(1925)」「密輸入者の恋」のジョン・ギルバート氏主演の映画で、「からくり四人組」「三人」と同じくトッド・ブラウニング氏が監督したものである。ウォルデマー・ヤング氏がチャールズ・テニー・ジャクスン氏作の小説から脚色した。ギルバート氏の対手役は「ミシガン小僧」「ミスター・ウー」のルネ・アドレー嬢で、なお「明眸罪あり」「港の女」のライオネル・バリモア氏が重要な役を演じているほか、故エドワード・コネリー氏、ガートルード・ショーン嬢、等も出演している。

ストーリー

コック・ロビンはブダベストの見世物小屋の役者で、「サロメ」の芝居の中で、ヨハネの役を演じ、巧みなトリックで斬首の場面を見せる一座の人気者である。彼は強情我慢な男であったが男振がよいために町の女達からは好かれていた。ある日、彼はブダベストに来た金持の羊飼の娘レナと懇意になる。レナの父は暗黒街で羽振りのいい悪漢通称ギリシヤ人という男に殺されたが、その所持していた大金はレナが預っていたので、ギリシヤ人に盗まれないで済んだ。レナは末は結婚する仲であるからとこの金をロビンに保管するように託した。が、ロビンとしては何もレナを愛しているわけではなく、ただその金と羊とのみを狙っていたのである。一方ギリシヤ人はロビンの小屋の花形サロメに言寄ったが、サロメはロビンを恋していた。そしてロビンとレナと結婚すると聞き、サロメはレナを追出してしまう。かなわぬ恋の恨みからギリシヤ人はロビンを狙った。その上、レナの金のことで密告されたロビンは警察のお尋ね者にもなり、危険身に迫った彼はサロメの部屋に隠れていた。ある日、盲目の老兵士がロビンを己れの息子と誤解して訪れたが、老人の探している実の息子は殺人罪を犯し近く死刑に処せられるのであるとサロメに聞かされたロビンは同情して老人の息子のごとくにふるまった。息子との再会に歓喜した老人は激しい衝動を受け、ロビンの腕に抱かれたまま死んだ。が、実のところは、この老人こそサロメの実の父であった。この事件が端なくロビンの悔悟のきっかけとなり、サロメの父に対する美しい行動に感じた彼は、レナから巻上げた金を返そうと決心した。ロビンの隠家を発見したギリシヤ人は毒を含む怪獣を放ってロビンを襲わせたが、却って自らその犠牲となった。警察はギリシヤ人の死体から盗まれた金を発見し、ロビンの懸疑は晴れた。ロビンはサロメと結婚することとなった。

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作品データ

原題
The Show
製作年
1927年
製作国
アメリカ
初公開日
1927年
製作会社
エム・ジー・エム映画


[c]キネマ旬報社