民衆の為に:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
民衆の為に
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民衆の為に

1937年公開
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「失はれた地平線」「山は笑う」のジョン・ハワードと「天使の花園」「沿岸警備船」のナン・グレイが主役を勤める映画でリチャード・ウォームサーのオリジナル・ストーリーをブールス・マニングとライオネル・ハウザーが協力脚色し、「楽天伯爵」「女罠」のハロルド・ヤングが監督に当たり、「日かげの花」のジェームズ・バン・ツリース賀撮影したもの。助演俳優は「激怒(1936)」のエドワード・エリス、「銀翼の戦慄」のジュディス・バーレット、新人ロバート・ウイルコックス、「ロミオとジュリエット」のヘンリー・コルカーである。

ストーリー

学校を出たての若い医師ポール・マーティンは東部ミド・シティーの病院に赴任の途中、列車内で急病人を診察した。患者はライオンスと名乗っていたが、実はミド・シティーの実権を握っているピート・リンゼイ等の陥穽に落ちて汚名を一身に背負い失踪したレデラア判事であった。町に到着するとポールは判事をホテルの一室に運んで手厚く看護したが、病勢は悪化して重体となったので、判事はポールの人物を見込んで8000ドルの遺産を与え、ホテルのボーイと公認タイピストのジュディス・マーシャルを証人として正式の書類を作り、自分の過去の罪悪と市の悪徳政治家の罪状を暴露して、浄化の遺志をポールに引き継いでくれと頼んで他界した。ポールが病院に勤めて間もなく、市の経営になる細民街アパートで父子3人のガス心中があった。ポールはそこの非衛生極まる施設と病院の設備不完全を憤慨して責任者リンゼイを新聞紙上で痛罵した。一方リンゼイはガス心中の際に生き残った孤児マイクを不憫に思い、自分の経営する農園に引き取って育てるうち、次第に彼をわが子のごとく愛するようになった。ポールはジュディスの父も以前リンゼイの悪政を憎んで憤死したことを知り、同僚クリプトンと彼女の協力を得て偽善者リンゼイの一党に制裁を加えるため、レデラア判事の告白状を楯に市政の大改革を計ろうとしたが、かえってリンゼイのために投獄される。その頃全市に小児麻痺炎が蔓延して各病院には患者が殺到して満員の状態となり、マイクも病魔に冒された。病床のマイクは顔馴染みのポールの名を口走るので、リンゼイは可愛さの余りポールを出獄させて来診を乞うた。ポールはしかし断乎としてその診察を拒否し、極力リンゼイの非を責めて市民のために病院の設備とアパートの施設改善を主張した。リンゼイはポールの熱情とマイクの愛情に動かされ、翻然悔悟して市政改革を約束した。マイクはポールの献身的努力によって救われ、ポールはジュディスと結婚して明朗都市建設のため良き伴侶を得たのである。

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作品データ

原題
Let Them Live!
製作年
1937年
製作国
アメリカ
初公開日
1937年
製作会社
ユニバーサル映画


[c]キネマ旬報社