寺本莉緒
ハナ
二宮健、山西竜矢、荒木伸二の現代映画作家3人が、それぞれの視点で手掛けたオリジナル短篇のオムニバス。婚約者のハナに誘われ、彼女の育った牧場を訪れることになった純之介は、一頭の老馬、ロケットと出会うが……(嗚呼、かくも牧場は緑なりけり)。出演は「ようこそ東映殺影所へ」の寺本莉緒、「ファストブレイク」の押田岳。2025年1月24日より2週間限定で東京・新宿武蔵野館にて上映。
<嗚呼、かくも牧場は緑なりけり>婚約者のハナ(寺本莉緒)に誘われ、彼女の育った牧場を訪れることになった純之介(押田岳)。ところが、旅の目的は“前の彼氏を紹介すること”と言われ、戸惑っていた。そこで彼は、一頭の老馬、ロケットと出会うが……。<母と牛と>ある地方都市で母子家庭に育ち、母・双葉(松永玲子)と二人暮らしを送る洋司(安西慎太郎)。双葉はほぼ寝たきりの状態で、洋司の介護がないと生活ができず、洋司の生活も双葉の介護が中心となっていた。同じ部屋の中、同じ街の中、同じような日々を送る洋司だったが、ある日、双葉が部屋の中で倒れているのを発見し……。<その誘惑>翻訳者の香織(アサヌマ理紗)は、夫の孝雄(足立智充)の様子がいつもと違うことに気付き、不安を覚えながらも観察を続ける。孝雄の行動や嗜好が変わり、まるで別人のように感じた香織は、友人のリカ(菅野莉央)に相談し、夫の正体を確かめようとするが、孝雄の魅力に今までにない恍惚を覚え、思い悩むことに……。
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