天晴れテンプル:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
天晴れテンプル
天晴れテンプル
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天晴れテンプル

1938年公開
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「テンプルちゃんお芽出度う」「同福の神」と同じくアーヴィング・カミングスが監督したシャーリー・テンプル主演映画で「煌めく銀星」の脚色チームのハリー・テュゲンド、ジャック・イェレンが脚本を書き卸したもの。撮影は「ハイディ」「軍使」のアーサー・ミラーの担当で、助演者は「忘れがたみ」「スイングの女王」のジョージ・マーフィー「大学の顔役」のジミー・デューラント、「恋いの挽歌」のエドナ・メイ・オリヴァー、「シカゴ」のフィリス・ブルックス、「煌めく銀星」のジョージ・バービア、「天晴れ着陸」のエル・ブレンデル等である。

ストーリー

ベシーは孤児院で育てられたみなし児だったが、シー爺さんとその娘バーバラに貰われる事になった。お爺さんは寄席芸人相手の安ホテルを経営し、芸人達から父親のように慕われていた。ホテルへ引取られたベシーはたちまち彼等の間で人気者となった。宿泊人の大部分は職に離れた芸人達だが、ある時周旋屋が現れて寄席へ出る芸人の人選をお爺さんに頼んだので、彼は宿賃を12週間滞納しているジミー・クレイトン一座のジャズ・バンドを世話する事になった。彼等は喜び勇んで稽古に取りかかったが、隣に住んでいるホテルの持主でサラ・ウェンドリングというお婆さんから、騒々しいので中止してくれと云ってきた。バーバラはそれを営業妨害だと退けたので、サラは家賃滞納を理由に立ち退きを命じた。幼心にこれを心配したベシーは、許して貰おうと思ってサラを訪れ、彼女の甥に当るロジャー青年に会って事情を打ち明けた。同情した彼はバーバラにも逢って助力を約束する。しかし頑固なサラは容易に承知せず、いよいよ明け渡しの期日が迫ってきた。芸人達もシー爺さんのために持ち物全部を入質したが、何しろ大金なので手が届かない。そこでロジャーはサラの弟ウィロビーとその金持ちの友人3人からなる道楽の合唱隊をホテルへ紹介し、前家賃として1年分の小切手を書かせ、それをサラに渡した。バーバラとロジャーは何時しか恋する仲になったが、金持ちの甥と貧乏な娘の恋愛はたちまち社交界の噂となった。サラは腹を立てて管理しているロジャーの財産を押えて一文も渡さない。そしてシー親娘にはベシーを養育する資格がないと孤児院に訴えたので、ベシーは警察の手で再び孤児院へ収容された。ロジャーはホテルの芸人一座の興行資金を得るため、サラを相手に財産譲渡の訴訟を起こした。これを知ったベシーは密かに孤児院を抜け出して法廷に現れる。裁判長は証拠物件として、法廷で芸を試演せしめた結果、サラもそれを充分に価値あるものとして認め、甥の財産を渡す事になる。かくてベシー、ロジャーを加えた芸人達はニューヨークの桧舞台へ出発す事となり、ロジャーとバーバラはめでたく結婚した。

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作品データ

原題
Little Miss Broadway
製作年
1938年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1938年
製作会社
20世紀フォックス映画


[c]キネマ旬報社