失はれた地平線(1937):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
失はれた地平線(1937)
失はれた地平線(1937)
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失はれた地平線(1937)

1937年公開
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「或る夜の出来事」「オペラ・ハット」と同じくフランク・キャプラ監督作品でジェームズ・ヒルトン作の同名の小説に基づき右記二映画同様ロバート・リスキンが脚色したものである。キャメラも右記二映画のジョセフ・ウォーカーが主として担当している。主演者は「二国旗の下に」「嵐の三色旗」のロナルド・コールマンで、「令嬢見学」「女は求む」のジェーン・ワイアット、「トップ・ハット」「カリアンテ」のエドワード・エヴァレット・ホートン、「放送豪華版」のジョン・ハワード、「目撃者(1936)」のマーゴ、「花嫁凱旋」のトーマス・ミッチェル、「嵐の三色旗」のイザベル・ジュウェル、「オペラ・ハット」のH・B・ワーナー、「恋のページェント」のサム・ジャッフェという顔ぶれである。

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ストーリー

中国奥地の小都バスクルに駐在している英国領事ロバート・コンウェイは、人類進化に対する幾多の理想を抱き、それにする著作も少なからぬ男である。ところが匪賊が蜂起したので彼は飛行機で上海へ逃れるべく、弟ジョージ、化石学者ラヴェット、詐欺師バーナード、娼婦グローリアと行を共にした。一夜を機上に明かしてみると、機は上海とは逆の、西へ向かって飛んでいる。操縦士もいつの間にかチベット人に変わっている。かくて更に一昼夜飛行し、チベットの奥地で不時着し、操縦士は死んだ。コンウェイ等は途方に暮れたが、その午後、原住民の一隊が彼らを迎えに来た。その頭目らしい中国人は英語をよくする老人で、一同をシャングリ・ラと呼ばれる楽園へ案内した。そこは高い山に囲まれた四時温暖の楽土で、地味豊かに、金銀を産し、約二千の住民は生存の闘争も無く、罪悪も疫病もなく、平和に楽しく暮らしていた。それはロバート・コンウェイがかねで夢想していた理想郷を目のあたりに実現したものに他ならなかった。この理想郷シャングリ・ラの統治者は大僧正と呼ばれる高徳の老人であった。大僧正は約二百年の昔ここに来たベルギー人の僧侶である。彼はこの理想郷を発見して以来、ここに徳を樹てたひとで、シャングリ・ラの楽土的な気候は人に不老の健康を与えるとはいえ、やがて死期近きを知って、己が後継者としてコンウェイを迎えたのだった。大僧正はコンウェイに、シャングリ・ラを委ねる、と言って眠るが如く大往生を遂げた。コンウェイを後継者に推挙したのは彼の著作の愛読者たる三十歳の処女サンドラだった。彼女は探検家の父母の死後、幼にしてシャングリ・ラに助け育てられたのであったが、コンウェイは彼女と愛し合う仲となり、大僧正の後継者たることに感激を覚ゆるのだった。ところが彼の弟ジョージはこの理想郷を嫌い、一日も早くロンドンへ帰ることを願っていた。そして彼に恋したロシア娘マリヤも彼と共にシャングリ・ラを脱出したがった。コンウェイはマリヤが二十数歳にしか見えないが実は七十幾歳であることをチャングに教えられていたので、弟に注意したがジョージは聞かない。そして、弟の願いをのけ兼ねてコンウェイはジョージとマリヤと共にシャングリ・ラを脱出した。ところが、険路と風雪はたちまち老齢のマリヤに影響し、昨の花のかんばせは醜い老婆となってマリヤは息絶えた。愛人のこの死にざまに半狂乱となったジョージは絶壁から墜落して死んでしまった。その後、ロバート・コンウェイは困難な旅を経て、蒙古に辿り着き、上海へ送られて、英国へ送還されることとなったがシャングリ・ラのことが忘れられず、再び理想郷と処女サンドラを求めて、失われた地平線の彼方へ、困苦の旅に出発した。

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作品データ

原題
Lost Horizon
製作年
1937年
製作国
アメリカ
配給
コロムビア支社
初公開日
1937年
製作会社
コロムビア映画


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