ロリータ(1962):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ロリータ(1962)
ロリータ(1962)
2.8

ロリータ(1962)

1962年9月22日公開、152分
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教養ある中年男の、ローティーンの少女に対する、耽美と溺愛の、異常な愛欲生活を描いた問題の書「ロリータ」の映画化である。原作小説は、ケンブリッジ大学で勉学中、祖国を失った亡命ロシア作家ウラジーミル・ナボコフが、1954年に6年がかりで書きあげたもので、世界的なベストセラーとなった。監督は「スパルタカス」のスタンリー・キューブリック。脚色は原作者のナボコフが自ら担当し、「ナバロンの要塞」のオズワルド・モリスが撮影、「オーシャンと十一人の仲間」のネルソン・リドルが音楽を受け持っている。出演者には、14歳の少女スー・リオンが抜擢された。その他の出演は「ザーレンからの脱出」のジェームズ・メイスン、「明日なき十代」のシェリー・ウィンタース、「マダムと泥棒」のピーター・セラーズ、「三十九階段」のマリアン・ストーンなど。製作はジェームズ・ボブ・ハリス。

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ストーリー

霧の深い日だった。作家のクィルティ(ピーター・セーラーズ)が、ハンバート(ジェームズ・メースン)のピストルの乱射を浴びて死んだ。--ハンバートは数年前、パリからアメリカに渡り、フランス詩の翻訳で好評を得ていた。夏を過ごそうと田舎町にやって来た彼は、シャーロット夫人(シェリー・ウィンタース)の家に下宿した。ハンバートは一目でこの家の娘、ロリータ(スー・リオン)の未熟な妖しい美しさに心を奪われ、夫人はハンバートのとりこになった。ロリータとの絆を確保するためにハンバートは夫人と結婚したが、彼の本心を知って逆上した夫人は事故死してしまった。今は誰はばかることなく、奇妙な父娘の愛欲生活が始まった。この関係は近所の噂にものぼり、知り合ったクィルティはロリータに強い興味を示した。狂おしいほどの独占欲にかられたハンバートは、彼女を他人との交際から遮断するために、放浪の自動車旅行へと連れ出したのだった。モーテルからモーテルへと、2人だけの幾夜を重ねていたが、いつ頃からか、ハンバートは彼らをつける車に気がついた。だが、ロリータは全く気がつかないらしく、彼の思いすごしではないかと、けげんな顔をするのだった。ある日インフルエンザで入院したロリータが伯父と名乗る男に連れ出されてしまった。掌中の珠を奪われてハンバートは痛恨の日々を送っていた。と、全く消息を絶っていたロリータから手紙が舞い込んだ。鉱山の町を訪ねたハンバートを、ロリータは貧しい家でなつかしそうに迎えた。彼女はクィルティに連れ出されたあげく棄てられ、1年ほどまえに今のディックと結婚したという。そして転勤するにつけて金が入用だったのでハンバートに助けを求めたのだった。ハンバートは総てを忘れて、一緒に暮らそうと懇願したが、聞き入れられなかった。あきらめたハンバートは、持ち金全部と、シャーロットの遺産を渡し、真直ぐクィルティの家へ車を走らせた。

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作品データ

原題
Lolita
製作年
1962年
製作国
アメリカ
配給
MGM
初公開日
1962年9月22日
上映時間
152分
製作会社
セブン・アーツ・プロ映画


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