アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』が公開延期を発表…爽やかな新ビジュアルも到着
芥川賞作家である田辺聖子の代表作をもとにしたアニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』の新ビジュアルが解禁。あわせて、当初予定された今夏公開から延期されることが発表された。
原作は、2003年に妻夫木聡、池脇千鶴主演で実写映画化もされたベストセラー小説。メキシコに生息する幻の魚の群れに出会うことを夢見てアルバイトに励む大学生の恒夫。ある日、彼は坂道を転げ落ちそうになった車椅子の少女ジョゼを助けたことを機に、彼女の祖母からジョゼの注文を聞き、その相手をするバイトを持ちかけられる。
ひねくれ者で口の悪いジョゼに、恒夫はバイトとはいえ臆することなく真っすぐぶつかり、二人は互いに心の距離を縮めていく。そして好きな絵や本、空想に思いを馳せ自分の世界に閉じこもってきたジョゼは意を決し、恒夫とともに外の世界へ飛びだす。
今作では『おおかみこどもの雨と雪』(12)で助監督を務めたタムラコータローが、満を持してアニメ映画初監督を務めている。脚本を実写映画『ストロボ・エッジ』(15)の桑村さや香、キャラクターデザインをTVアニメ「妖狐×僕 SS」「クジラの子らは砂上に歌う」の飯塚晴子、制作を「鋼の錬金術師」「僕のヒーローアカデミア」などを手掛けるボンズが担当する。
公開済みのビジュアルでは、幻想的な部屋で殻に閉じこもるジョゼが一人ポツンと描かれていたのに対し、新ビジュアルは外の世界を二人が笑顔で歩く姿が描かれ、希望を抱かせる構図に仕上がっている。
公開延期は新型コロナウイルス感染拡大を受けての決定だが、新ビジュアルのような希望にあふれた二人の姿を届けるべく、クリエイター陣は一丸となって現在も鋭意制作中とのこと。ジョゼと恒夫の物語の完成を心に希望を灯して待とう。
文/トライワークス
作品情報へ