『ランボー』『トップガン』『マトリックス』…伝説のアクションヒーローが続々カムバック!
ハリウッドが誇る肉体派スター、シルベスター・スタローンの代表作として熱狂的な支持を集めてきた「ランボー」シリーズの最新作にして最終章となる『ランボー ラスト・ブラッド』が、ついに日本公開を迎えた。本作を皮切りに、今後公開が予定されているアクション大作映画のトレンドとなっているのは“伝説のアクションヒーロー”のカムバック。そこで本稿では、昨今の鬱々としたムードを吹き飛ばしてくれること間違いなしの4作品を紹介したい。
『マトリックス4(仮題)』
1999年に公開され大ヒットを記録した第1作『マトリックス』を皮切りに、『マトリックス リローデッド』(03)、『マトリックス レボリューションズ』(03)と立てつづけに続編が公開され、そのたび映画界に革命をもたらしてきたSFアクションシリーズの最新作がついに製作される。
ネオ役のキアヌ・リーブスやトリニティ役のキャリー・アン=モスの続投に加え、新たに『アクアマン』(18)のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世の出演も発表されている。2021年5月に全米公開予定で撮影がスタートしたものの、新型コロナウイルスの影響で撮影が中断。7月には撮影が再開される見込みとなっており、全米公開は2022年4月1日(金)に延期となっている。
『トップガン マーヴェリック』
80年代のMTV映画ブームとともに一世を風靡したトム・クルーズ主演の『トップガン』(86)が34年ぶりに新たな物語としてカムバック。アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校を舞台に、エースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を描いた前作は、日本でも記録的な大ヒットに。
トムが演じる主人公のマーヴェリックは教官となり、ヴァル・キルマー演じるアイスマンも再登場。またマイルズ・テラーやジェニファー・コネリー、エド・ハリスら新キャストも豪華な顔ぶれが勢ぞろい。当初はこの夏に公開予定だったものの、こちらも新型コロナウイルスの影響で公開日が延期に。全米では12月23日(水)に、日本では12月25日(金)に公開される。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
約半世紀にわたって愛されつづけるスパイアクションシリーズの25作目となる本作は、ダニエル・クレイグ演じる7代目ジェームズ・ボンドの最後の作品といわれている。前作『007 スペクター』(15)で現役を退いたボンドは、旧友のフィリックス・ライターからの依頼を受け、誘拐された科学者を救出する任務に就くのだが、そこに最新の技術を保有する強敵が立ちはだかる。
すでに“シリーズ史上最悪の敵”といわれているサフィン役には『ボヘミアン・ラプソディ』(18)で第91回アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックが。さらに『キャプテン・マーベル』(19)のラシャーナ・リンチが“ダブルオー”のコードネームを持つ女性エージェント役として登場することなど、話題づくめの本作。11月20日(金)の日米同時公開が待ちきれない!
『ランボー ラスト・ブラッド』
『ランボー 最後の戦場』(08)以来11年ぶりのシリーズ最新作となる本作は、おだやかに暮らしていた元グリーンベレーのジョン・ランボーが“家族”のために復讐に燃える姿を描きだす。故郷アリゾナの地で旧友のマリアとその孫娘ガブリエラと暮らしていたランボー。あるときガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されてしまい、ランボーは単身で敵地に乗り込んでいくことに。
70歳を超えたとは思えない壮絶かつ豪快なアクションを繰り広げるスタローンの姿に思わず見惚れてしまうこと間違いなし。スタローン自身も「必ずや観客にシリーズ初の驚きを与える」と豪語しており、これまでのシリーズ作のファンはもちろんのこと、まだ「ランボー」シリーズに出会ったことがないという人も、その想像を絶する“死闘”を目撃してほしい。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全国的に映画館が休館となっていた今年の春。大スクリーンでこそ魅力が倍増する大作映画の公開を待ちわびた人も少なくないだろう。
現在ほとんどの映画館では座席数を間引きするなどの感染症対策が取られているが、映画館に足を運ぶ際にはくれぐれも無理をせず、自身の体調と相談しながら映画の世界を思いきり楽しんでほしい。
文/久保田 和馬