「“主人公が女性”を当たり前のことにしたい」シャーリーズ・セロンとキキ・レインが明かす、『オールド・ガード』の挑戦|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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「“主人公が女性”を当たり前のことにしたい」シャーリーズ・セロンとキキ・レインが明かす、『オールド・ガード』の挑戦

インタビュー

「“主人公が女性”を当たり前のことにしたい」シャーリーズ・セロンとキキ・レインが明かす、『オールド・ガード』の挑戦

シャーリーズ・セロンとキキ・レインに直撃インタビュー!
シャーリーズ・セロンとキキ・レインに直撃インタビュー!Netflix 映画『オールド・ガード』独占配信中

アメリカで人気を呼んだグラフィックノベルを映画化したNetflixオリジナル作品『オールド・ガード』が配信開始以来、Netflixの映画ランキングで首位を獲得するなど話題沸騰中だ。何世紀にもわたって人類のために戦い続けてきた、不死の肉体を持つ戦士たちの特殊部隊“オールド・ガード”の戦いを描いたこのサスペンス・アクションは、斬新な世界観とスピード感にあふれた見せ場の連続で見る者の目を奪う。

この注目作でヒロインを務めるのが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)の活躍以来、よりアクションづいているシャーリーズ・セロンと、『ビール・ストリートの恋人たち』(18)で注目された新進女優のキキ・レイン。製作を兼任しているセロンはオールド・ガードのストイックなリーダーのアンディに、レインは不死の宿命にとまどいつつ運命を受け入れる新入りの戦士ナイルにふんして、それぞれに強い個性を発揮。そんなダブル・ヒロインに、本作の魅力や舞台裏について話を訊いた。

「アンディとナイルの関係は、シャーリーズと私の関係そのもの」(レイン)

トレーニング期間を共に過ごし絆を深めたという2人
トレーニング期間を共に過ごし絆を深めたという2人Netflix 映画『オールド・ガード』独占配信中

――不死という独特の設定を描くうえで気を配られたことは?
シャーリーズ・セロン(以下CT)「私たちにとっても、どう表現するか悩んでしまう大きなコンセプトでした。このチームを絶体絶命の状況に送り込んだとしても、彼らが死なないとわかっていれば、キャラクターに感情的な思い入れができないですよね。重要なのは、キャラクターがどうなるかを、観客がつねにハラハラしながら観てくれる事です。そこで、彼らの『不死』は消える可能性がある、という設定を加えました。併せて、不死でも普通の人間と同じく、肉体の痛みがあることもね」


――劇中のアンディとナイルは師弟のような関係でしたが、撮影現場でのお二人は、どんな関係だったのでしょう。
キキ・レイン(以下KL)「アンディとナイルの関係はシャーリーズと私の関係をそのまま反映していたと思う。このジャンルも、この規模の作品も私にとっては新しい体験だったし、シャーリーズの経験から学んだり、 頼ったりできたことで、より自信を持って臨めたんです。アクション映画の主役のひとりとして、自信を深めることができました」
CT「お互いを刺したり、撃ったりしたのは別にしてね(笑)。一緒にトレーニングをしたから、撮影前の4か月ぐらいをともに過ごせた。どこが痛いとか、どこに痣が出来たとかお互いに文句を言い合いながら、ジムで何時間も一緒に過ごして、ファイトの仕方も一緒に学んだんです。それまでほかの俳優と一緒にトレーニングをした事がなかったけれど、本当に素敵な経験だった。相手役がいてくれると、寂しさも感じないしね」

狭いセットでの撮影は過酷だったそうだ
狭いセットでの撮影は過酷だったそうだNetflix 映画『オールド・ガード』独占配信中

――飛行機内でお二人が格闘する場面は見せ場のひとつですが、撮影時にはどんな雰囲気だったのですか。
KL「ナイルはさまざまな感情が交錯しているなかで、アンディといきなり戦わなければいけないので難しかったですね。一旦カメラが回ったらリアルに闘わないといけない。でも共演するパートナーとしてもシャーリーズはすばらしいし、戦っているシーンもそうだけれど、それ以外の場面でも学ぶことができた。コブやアザをひっくるめてすごく楽しかったですね(笑)」
CT「私もよ。あの場面は最初に撮影したシーンなんです。映画に入りこんでいくという意味でも、映画のトーンを決めるという意味でも、それはふさわしい選択だったと思います。ただ、それだけに最初はすごくナーバスになってしまいました。セットで初めてアクションを撮る時はいつも気持ちが落ち着かないんです。このセットは複雑で小さく、小道具を入れたらスペースが狭くなって、さらにスタッフが入ってくるんだから(笑)。でも、同時になにか特別な作品を作っているという感覚を覚えてすごくワクワクした。飛行機のシーンを撮り終えた時、自分たちの事をとても誇らしく感じました。『よし、ひとつ終わった。ファイトシーンの撮影はあと18回!』って、この先のことにワクワクしている自分がいたんです」

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